アニメ「河童のクゥと夏休み」を、DVDで見ました。
泣けます。
最初のうちは、宮崎アニメと比較しながら見てしまうんですよねどうしても。
そうすると、絵の稚拙さや人物表現の粗さなどに、少々戸惑う。
だけれども内容の重さやテーマの深さでは、まったくひけを取らない
素晴らしい作品です。
物語の中で、大衆の愚かさやマスコミの醜さといった場面が重要なパーツとして描かれるのですが、
絵が稚拙であるが故に、そのリアリティが痛切さを増すという、
なんとも不思議な感覚がありました。
人間と自然との関わり、種を超えた友情、家族の暖かさ、初恋の切なさといった、
いろんな要素が詰め込まれた物語ですが、どれも中途半端なエピソードではなく、
きっちり一つ一つ落とし前をつけて描いていくところもすごく良いです。
後半はその一つ一つに心がゆさぶられて、私は涙が止まりませんでした。
ラストで河童のクゥは
「この土地の神様、オラが食べる分だけの魚を捕らせてください。」と祈ります。
そうだよね。私たちは、自分が命を繋ぐための最小限の食物への感謝すら、忘れている。
穀物を投機の対象にするなんて、やっぱり間違ってるよ…そんなことを考えてしまいました。