2006/6/30

アルプス地方 シェラン川 [9] 周辺 2  遊(釣り以外) Other Leisure
目はむしろブルジェ湖に向いた。フランス最大の湖(4,462ヘクタール)。目と鼻の先のレマン湖畔に富豪の邸宅が散らばっているのとは対照的。なんともしっとりした眺めである。まだいくつか漁村が残っているそうで、そんなところを是非とも訪れたかったが残念ながら時間切れ。ブルジェ湖の眺めは、電車(TGV)または車でも、エクスレバン〜Culoz(北西、つまりパリ寄り)間を走ると、湖畔をほぼ半周するのでその美しさをたっぷり満喫できる。

尚、素朴な面影を今も残すこの一帯。なんとこのブルジェ湖の北から西にかけての湖畔では、紀元前3500年前に人類が住み始めたそうだ。紀元前2〜3000年前からのアヌシー湖畔より古く、共にアルプスでも最も人類の歴史が古い一帯というのを初めて知った。

もうひとつ時間切れだったのが、水族館。丁度というにはタイミングが良過ぎるが、ケーブルテレビでブルジェ湖に棲息する魚と水族館についての番組を放映していた。約50種の中でも筆頭に挙げられたのは、例のféra。いろいろ呼び名はあるけれどブルジェ湖、アヌシー湖、レマン湖とアルプスの湖を代表する魚だそうだ。番組の最後には、地元のレストランのシェフがレシピを紹介していた。

アヌシー及びエクス・レ・バンは、ジュネーヴからでそれぞれ40キロ強、70キロ強。パリからなら、550キロ前後。ジュネーヴから電車なら1時間強。パリからTGVの場合、エクス・レ・バンまで3時間強、アヌシーまではプラス30分ほど。
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2006/6/30

アルプス地方 シェラン川 [8] 周辺  遊(釣り以外) Other Leisure
エクス・レ・バンAix les Bainsは、ブルジェ湖Lac du Bourget畔にあるフランス第2の温泉郷。と言ってもひなびた町。日本にもありそうな、と言うと語弊があるが、どこか通ずる風情を感じるのは私だけだろうか。湯治場だけあって、一見して年齢層が高い。国立の湯治院Thermes Nationauxがふたつある。18世紀に遡る湯治院は大部分が改装を経て入り口付近は控えめなアールデコで、病院風の構え。一部は19世紀の部分が残っていて見学ツアーがあるらしいので、時間があれば面白そう。もう一方は今世紀に入ってからの別棟の建物で、観光客も受け付けるらしい。この町にも、近くのエヴィアンEvianThonon les Bainsトノン・レ・バン(共に北東へ100km強)同様、エクス・レ・バンのミネラル・ウォーターがある。

bainsというのはフランス語で温泉。フランス語の地名でナントカ・レ・バンというのは、もともと温泉、湯治の町。

エクス・・・は街中に特に観光すべきものがあるとは感じなかったが、カジノの天井(クーポール)はなかなか意匠が凝っているので、この町まで行ったのならお薦めする。

続く・・・。
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2006/6/29

アルプス地方 シェラン川 [7]    自然渓流 FF Fields 2
シェラン川は、アヌシーから南西のエクス・レ・バンAix les Bains方向、ボージュ山塊自然公園Parc Régional Naturel du Massif des Baugesを、北西から南東に流れている川。Alby sur Chéranアルビ・シュル・シェランの町の辺りでは、土曜ワイド劇場顔負けの谷間を見下ろす絶景も楽しめる。我々釣り師にとってアクセスが容易なのは、フィッシングフィールド区間の設定されているCusyキュジーの町外れ(Passerelleパスレル)等。等というのは、他にも上流寄りや下流よりに車で移動したのだが、既に書いたような状況だったのでガイドにここのアクセスは何処とかその都度確認する精神的余裕がなかった・・・。アヌシーからキュジーまでは約25km。エクス・レ・バンからなら約15km。のどかなオート・サヴォアの田園風景がひろがる一帯。

当該地域の釣りの参考サイト(共にフランス語)。

AAPPMA de l'Albanais
(当該アルバネ一帯の釣り組合のオフィシャルサイト)

Fédération des AAPPMA de Haute-Savoie
(オート・サヴォア県の釣り連合のオフィシャルサイト)
こちらはでは、釣り許可証や遊魚券の申し込みがネット上できる。オート・サヴォア地方の河川のみならず、アヌシー湖やレマン湖まで!

続く・・・。
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2006/6/28

アルプス地方 シェラン川 [6]    自然渓流 FF Fields 2
小さめのセッジ(カディス)やユスリカで釣った。アワセられないのは、先端は7x、長めのリーダー&ティペットで小さい鉤のフライを操るフッキングの技術がないから。

管理釣り場育ちの限界か。修行を積んだら成長して操ることができるようになるのだろうか。それとも、もともとスジが悪いのか。もっと自分の操れる範囲に絞った攻め方をするべきであったか。

シェラン川には、それはきれいな小魚がたくさん泳いでいた。vaironヴェロン、はやの一種らしい。鱒の好物でフランスの餌釣り師がよく使っている。おたまじゃくしもたくさんいた。おたまじゃくしがこんなにキレイと感じたのは初めて。清流の壁紙のせいか。

ドライフライにこだわるべきではなかったのかもしれない。でもこの時期にドライで釣らなくていつ釣るんだ・・・。

宿の窓外、とっぷり暮れた夜空に閃光が走ったかと思うと、再び雷が始まった。この苦悩を乗り越えたら何かいいこと待ってるだろうか?? 見渡す限り拡がる稲妻のパノラマビューを借景に、赤ワインをチビリチビリと飲る夜が更けていった。

続く・・・。
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2006/6/27

アルプス地方 シェラン川 [5]   自然渓流 FF Fields 2
駐車場前は、プールそして落ち込みと続いている。先行したガイド氏が、大丈夫、ライズがある、と嬉しそうに振り返る。岩のまわりで、あまりハッチも無いまま、あちこちでライズが始まり、暗くなるにしたがって増えていく。この間、もちろん私は竿を振っているわけである。しかし、全くかかからない。パシャッとはくるのであるがアワセられない。10回、20回・・・。動揺してきて、もう早過ぎるのか遅すぎるのかもわからない。日が落ちてきて目ももう効かない。アタリも取れない。

もっとピシッと竿を立ててとかナントカ、ガイド氏が傍らで助言するが半分くらいしか耳に入らず、入っても実行がままならない。最後の最後、ガイド氏がなんとか釣らせようと最後の手段、竿に手を添えた途端にフッキング。さすがプロだ・・・。30cmは欠けるであろう、ゼブラトラウトだった。生まれて初めてのゼブレ(ゼブラトラウト)。でもこれは、彼が釣ったのだ。私じゃない。もうちょっと違う形でお会いしたかったよ・・・。

悪夢のような戦いは終わった。それでもこんな美しい魚に会わせてくれたガイド氏に感謝。そして、こんなにいっぱい鱒を用意してくれたのに力量不足で申し訳ない思い。それにしてもどうして・・・と、頭の整理がつかぬままフィールドを後にした。

続く・・・。
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2006/6/27

アルプス地方 シェラン川 [4]   自然渓流 FF Fields 2
場所を変える。小さなしかしステッディーなライズがある。1投目。やったぁー、と思わず歓声。小さい。でもこの上なく嬉しい。これで肩の荷が下りたとばかりガイド氏も一緒に狂喜したのもつかの間、アレッ。そう、バラシたのだった・・・。

大丈夫、この調子で、1尾や2尾は絶対にあげられるよ、とガイド氏の激励。しかし、待っていたのは更なる試練であった。陽がかげるにしたがって、ライズがぼちぼち増えてきた。鱒もフライを食いに来る。何度もバシャッとくるが、フッキングできない。ライズが止まる、また始まる、投げる、食わない・・・。

いよいよ、夕暮れが近くなった。完全に日が落ちてから、ここから車まで半時間の道を転ばないで歩ける自信がない。イヴニングは駐車場近くにしよう。そう言うと、ガイド氏は、あの辺りは行楽客が往来した後、魚が神経質で厳しい、と難色を示す。しかし、かつてうらたんざわ上流での水没はこういう状況下で起こったことを思い出し、やはり戻ることに。

続く・・・。
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2006/6/26

アルプス地方 シェラン川 [3]   自然渓流 FF Fields 2
クリックすると元のサイズで表示します移動して、ひらけた河原でライズを探すが、ない。で、ここらでピクニックランチということになった。サヴォアの生ハム(美味、美味)、パテ(これも)、ソーセージ(これも)にパンとワインをひろげてかじり始めたところで、ゴロゴロ・・・。遠くで雷。ついさっきまで晴れ上がっていた空が曇ったかと思うと、あれよあれよという間にドシャブリとなって雷鳴が大きくなった。ぎゃー、撤収!半ベソで車に戻る。雷雨は勢いを増し、落ち着いた軒先でランチの続き。釣りで雷は初めてではないが、前回は車の近くにいたので避難が容易であった。

あー、こわかった。もう、やめよかな〜。しかし、喉もと過ぎれば熱さ忘るる。雨が止んだらやっぱりまた釣りたくなる。夕方からまたガイド氏と一緒にシェラン川の違う場所に出かけた。


急な坂を下がったところのプール。しばらく観察すると時間をおいて数箇所にライズが発生。そのうちひとつは、おおものくさい。静かに水にはいりますよ、とガイド氏。極力そのようにしてみるが、しかし、どう見てもやはり波が立っている。ライズが止まる。このまま5分以上待つ、と言う。すると、またライズが始まった。フライを投げる、ライズが止まる、待つ、ライズが始まる、するとまたライズが止まる、の繰り返し。

気づかれていないのではなく、気づいても逃げない。このくらいの腕なら自分は釣られんぞ、という自信がある。そう思えてくる。結果を見れば先方(マス)が正しい。

釣れない話はまだ続く・・・。
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2006/6/25

アルプス地方 シェラン川 [2]  自然渓流 FF Fields 2
フライフィッシングガイドのデュサール氏と、シェラン川Le Chéranへ向かう。アヌシーの南西方面。キュジーCusyの町のタバコ屋兼カフェで1日券(8ユーロ)購入。天気も良く行楽客が多く出ているので静かなポイントまでちょっと歩きますよ、ということで20〜30分ほどで着いたポイント。通常、昼前くらいからライズが始まるとのこと。しばらく座り込んで観察していると、ポツン、ポツンとライズが。

それではもう少し近づこう。予定の場所にほぼ到達したところ、足元を走る魚。しまった!? あれはチビですから気にしなくていいです、とガイド氏。狙いの魚はもっと淵に近い、木の枝の下。目を凝らして見入ると、ガイド氏曰く、ここの魚は目視は難しい。澄んだ川だけに丸見えでは身の危険が大きいから、うまーく身を潜めていてそう簡単には見えないそうだ。ライズが再度あるまで、待ちましょう。正確な位置は、ライズが頼りです、と。

しかし、上だけでなく左右も木が覆いかぶさっており、こりゃあ難しい。何度も枝にフライをひっかけながらキャスティングを続けるが、食わない。幸い気づかれてはいないようだ。時間を置くと、またライズする。

あっ。走る2尾のトラウト。1尾は大きい、とても。一瞬のことであったが、40〜50cm、いやそれ以上? そして美しい。やや淡い色合いの姿態が目に焼きついた。あんなの釣りたい。この手元まで手繰り寄せたい。シェラン川のフィッシングフィールドは3つの区間に分かれており、この区間は40cm未満はリリースの規則(キープは1尾のみ)。つまりそれ以上が少なからずいるってことか?

気づかれた?とガイド氏に聞くと、いいえ。今のは、大きい鱒が小さい鱒を追い払ったんですよ。あの位大きくなると、縄張り意識を持つようになり自分より小さいのがテリトリーにはいってくると追い出すのです。へえーっ。

その後もキャスティングを続けるが、全て無視されて断念。上流へ移動することに。

無念ではあったが、なんだかスリリングで、こんな釣りがマスターできたらどんなに楽しいだろうか。

続く・・・。
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2006/6/25

アルプス地方 シェラン川  自然渓流 FF Fields 2
アヌシーAnnecy(オート・サヴォワ県)から数十キロのシェラン川Le Chéranで竿を出すことに成功、したものの、釣り上げるのに失敗、トホホ・・・。透明度が極めて高い川。魚影は見えないが、鱒はたくさんいました。神経質で気難しい野生のブラウントラウトがたくさん。1バラシ、そして20回以上(大げさでなく)食いにきたものの、フッキングできず。そ、そんなバカな・・・、というくらい鱒に翻弄され、完敗でした。でもこの経験は記憶に留めておきたいので、釣れない話がちょっと続きます。またまたご容赦を。
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2006/6/20

鱒を食べる [5]  食 Gastronomy
クリックすると元のサイズで表示しますフランス東部、アルプス地方Alpes、スイス・ジュネーブから南方へ40〜50キロにあるアヌシーAnnecy(オート・サヴォワ県)に初めて出没。標高は約450メートル。聞いてはいたが、アヌシー湖の透明度には驚かされた。湖畔に迫って立ちはだかる石灰岩の山肌、そして石造りの回廊が旧市街を巡るさまは、スイスのルガーノにちびりと似ている。彼方には、雪を頂いた山のシルエットも。水の都としても知られる運河の町でもあるが、都と呼ぶのには、ヴェニスやアムステルダムはもちろん、ベルギーのブルージュなどよりももっとずっと小さい。この運河、これまた水が透明でびっくり。

ここアヌシーのレストラン ラ・シブレットLa Cibouletteは、名シェフ、ジョルジュ・パカール氏Georges PACCARDによるちょっと洒落たレストラン。味には定評があるらしい。

ジュネーヴの名物料理(というかレマン湖の名物?)、湖の小魚のフライ(芦ノ湖のワカサギの天ぷらに相当)はここアヌシーにもあるらしいのでメニューにあるか探すが見あたらない。そういえば、ジュネーヴではスイス人の友人が庶民的な郷土料理として紹介してくれたのだったから、こういうちょっと洒落た店にはないということかな、残念、と思っていると、メニューに見慣れぬ名称の魚料理。見慣れぬモノということ自体がそそる。尋ねてみると、アヌシー湖のサケ科の魚だという。これだーっとばかりにオーダー。魚の名前はféraフェラ。鱒ではないようなのでちょっと番外だけれど、科と属とか種とか、実は良くわからぬが親戚同士なのは確かだろうし。


クリックすると元のサイズで表示しますじゃーん。登場。バターで焼いてある。写真、左端の切り身が切れているのは、私が一口食べたからである。目にも口にもおいしいので堪らなくなって撮影。切り身にささっている青い札には「アヌシー湖の野生の魚」とあって、裏には「アヌシー湖、27平方キロメートル、漁師4人」と記されている。

戻って調べてみると、corégone(学名coregonus)の一種。lavaretとも言うようだ。パリで買える魚の図鑑によると、日本のヒメマスに似ている。味や食感も確かにそんな感じ。

他にアヌシー湖にはイワナomble chevalierがたくさん棲息していて、この日のメニューにはなかったがこのレストランのスペシャリテのひとつでもあるらしい。イワナomble chevalierの学名はsalvelinus alpinusだから、もともとアルプスの魚だ!アヌシー湖は鱒もいる。

この日は釣り人を見かけなかったけれども、旅行者が釣りをすることも可能。詳細は、釣り組合のオフィシャルサイトANNECY-LAC-PÊCHE(ALP) (フランス語)をご参照(右下のsuivantをクリックすると中にはいれる。4番目のボタンが釣り券や釣り用のボートレンタルについて。2番目のボタンをクリックすると、対象魚の説明や釣り方について。Corégone→lavaretのページをめくると、フライタイイングの説明もある。

欧州で最も透明度の高い湖のひとつと知られるようになったアヌシー湖であるが、一時は汚染が進んだ時期もあり、潜水員が湖底に沈む廃棄物を徹底的に拾いあげ、一方下水処理システムを整備したりの大規模プロジェクトを行い今日の姿になったという話を聞いて、人為的な努力でここまでできるのかと感無量。東京の川だって諦めてはいけないのではないかなと。

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