2007/7/13

ラングドック・ルシヨン地方 ピレネー・カタラン [7] 宿    泊 Accommodation
宿について。Les Bones Horesは、ベーシックながらチャーミングな山の宿。立地からいって当然、宿泊客はトレッキングや釣りの山遊びの人々ばかり、で満室。英語圏客も数組見かけ、若いスタッフが英語で対応。スタッフは皆、気持ちよく、マダムは淡々と親切。フライフィッシングガイドのHervé THOMASさんにお礼を言うと、私のクライアントにこの宿について不満を言った人はいない、と言うとおり。

必要なものはしっかりあり、不必要なおまけをベタベタくっつけない、こういう宿は私の好みである。したがって、部屋の浴室には液体石鹸以外、アメニティの類はない。ヒーターは良く効く。浴室にはタイマー付き(こういうムダの無さがまたいい)のエクストラの強力ヒーターもある。熱いお湯が出るまで多少時間がかかるが、バスタブもある。掃除が行き届いている。壁の数箇所に塗料でちょこっと花のイラストが施してある。お金をかけずに、でも、もてなしたい気持ちが伝わる。

ホテル部分以外に、フランス語でドルトワールdortoirと称する宿泊設備があり(寮のことを言ったりもする)、多人数で大きな寝室やバストイレを共有する。ホテルもリーズナブルだが、こちらはもっともっと安い。

シンプルな客室に対し、バー及びレストランはテイストフルでチャーミング。アンティークな木製スキー具などが飾られていて、レストランの奥の壁面をくり抜いたグリルに火がはいっている。シブイ。夕食には、ソーセージや肉のグリルの盛り合わせを同じラングドック・ルシヨン地方のワインでいただいた。こんな良い炭火の香りは、久しぶり。

おまけのエピソード。ここの宿、ネットで旅の予習をしていて、へえと言う情報にいきあたった。http://eric.hurtebis.chez-alice.fr/llivia.htmによると、この直ぐ近くにスペインの飛び地領Lliviaリーヴィアがあり、この宿のある土地はリーヴィアのそのまた飛び地領であり、したがってスペイン領。一方、この宿はフォンロムFont-Romeu(近くのフランスの町)が建設したもので、いろいろもめた結果、2030年にリーヴィアの町に帰する予定なのだそうだ。彼のサイト→リーヴィアのオフィシャルサイトによれば、我々が釣行したあたりもスペイン領ということ? 彼のサイトhttp://eric.hurtebis.chez-alice.fr/eric.htm は、他にもスペイン国境の里、セルダーニュCerdagne一帯の深い情報が満載。
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2007/7/11

ラングドック・ルシヨン地方 ピレネー・カタラン [5]   自然渓流 FF Fields 2
翌朝、7時半に宿を出発。午後から天気が崩れるという予報で午前中が勝負。前日とは別の山上湖へ向かう。トレッキングの人の姿も前日に比しぐっと少ない。

湖に釣り人の姿はなし。風は全然止んでいない。どうもよろしくないので、次の山上湖へ。これまた、よろしくない。対岸を犬みたいなのが駆け上がっていく。イヌ?のわけない。キツネだそうだ。近年は日中に人前に姿を現すことがないというキツネにもお会いでき、地元のアイドル、マルモットの鳴き声も聞けて気持ちはとても良いのだが。

源流の釣りが提言される。この辺りの山上湖の鱒の平均サイズは30センチ程度であるのに対し、サイズはかなり小さくなるというが、私はサイズには拘らない。きれいな野生魚が釣れれば幸せ、ということで移動。

これがなかなか大変だった。これまでは、既成のトレッキングルートからそう大きく外れることなく歩いてきたのだが、ここからはいよいよ道なき道といった様相で昇降も多い。ガイドさんからはぐれたら遭難だ・・・。

やっと目的ポイントに到着。水位は低め。遠くの空が暗い。焦る。まだ大丈夫、とフライフィッシングガイドのトマさんは余裕だが、雲や空が読めないこちらはビクビクしながら、それでも1尾は釣りたい。源流の若魚は素直に飛び出してくれるが、焦って力んでいるせいか数回バラす。同行者はくたびれて、トマさんと一緒にピクニックランチに突入。いーや、私は釣る、と続けるが、そのうちフライを失くしたのを契機に戻ってランチ。そして、カムバックすると、今度は釣れた。釣果を上げるのにはきちんと食べなけりゃ、とトマさん。

クリックすると元のサイズで表示しますレインボートラウトの子供。

地元の釣り組合は、150年前に湖に移植されたレインボートラウトと渓流の土着ブラウントラウトが交じることを好まないそうで、基本的にはレインボーは渓流部分にはいないはず。湖からこぼれて来た家の子らしい。

ここでは、レインボーももう野生。尻鰭の縁が白くなっているのが、野生化の証しなのだと初めて知る。

いかにも橇を引きそうなトナカイみたいな鹿を発見。

この間、黒い雲の塊りはペルピニャンPerpignan方面にそれて行った。が、まだもう一塊り接近中。


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2007/7/8

ラングドック・ルシヨン地方 ピレネー・カタラン [4]  自然渓流 FF Fields 2
クリックすると元のサイズで表示します左写真は、トレッキングルートの入口。

Lac des Bouillousesブイユーズ湖は、宿の前にあるダム湖で、電動電車トラン・ジョーヌの電力源にもなっている。ここにも魚はいるそうだが、深いので水面近くに魚が来ていないと釣りにならない。それに行楽客が多いのでキャスティングにも不適。釣行やトレッキングは、ここを起点にして山上湖(総称してLacs des Bouillousesブイユーズ湖群と複数)や自然渓流へ出かける。今回釣れたのは、渓流。

最初の10分がきついと言われた通り、昇る、登る。

ようやく落ち着いたか・・・と。
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トレッキング雑誌で見た通りの美景だね、とフライフィッシングガイドのトマさんに言うと、今は一番美しい時期、ピレネー山中の今は、平地の4−5月の気候で、この花たちもあと1−2週間で散ってしまうそうだ。気温は20℃に満たぬと思われ、風も強いのだが、標高2,000メートル超の陽射しはジリジリ。


遠くに山上湖も見えてくる。
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泳ぐ人はいないのかとの当方の愚問に、水温は7−9℃だそうだ。今晩の宿周辺の気温は0℃くらいになると。

牧草を食べに来ている馬さんたち(馬も"カウ"ベルをつけている)を横目に、目的の山上湖へ。1時間歩いて辿りつく。強風。今年は強風の日が多いそうだ。パリ周辺もそうだ。これって温暖化と関係あるのだろうか? 比較的風の少ない場所を選んでもらうが、それでも強い。他にも釣り人の姿が何人か見える。誰も釣れていない。湖面にはたまに弱々しいリングが映るが、虫も飛んでおらず、基本的に水面の釣りは厳しそう。けれども、湖は浅く水中は草が生い茂っているのでストリーマーやニンフでの釣りは非効率とのこと。

で、この日は結局釣れなかった。それでもチャンスは何度かあったのだが、モノにできず。せっかく来たのに天気がこんなで申し訳ない、とトマさんが言う。いえいえ、天候条件も釣りの一部ですから。安定一定の天候でいつも釣っていたら、きっとつまらないだろう。私は本当にそう思っている。

イヴニングの釣りはなし。18時になると周囲のアングラーたちも一斉に竿をたたみ始めた。夜は0℃という場所でもあり、山を甘く見たら大変なことになるのだろう。

ランドネ・デビューの満足感もあり、ボーズでも後ろ髪引かれることなく帰途につく。予想通り、帰る、つまり下るほうが難しい。滑らないように気をつけながら、最後の急勾配をクリア。トマさんは、子どもの頃この辺りを駆け回っていたのだそうな。サルトビサスケ?

宿に着くなり、テラスで生ビールをグビグビ。うまーっ。10キロほど歩いたらしい。結構、きつかったかな。明日はもっと歩くことになる。宿で売っていたトレッキング・ステッキを購入。いよいよ、ランドネっぽくなってきた。

が、翌日は昼から雷雨の予報。雷は困る。特に、車や建物などの待避所が至近にないところで雷というのは大変困る。

ふくらはぎにトレッキングの手応えを感じ、鼻歌まじりにいつもの数倍の長風呂をして、就寝。
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2007/7/7

ラングドック・ルシヨン地方 ピレネー・カタラン [3]  自然渓流 FF Fields 2
クリックすると元のサイズで表示しますバスが止まって、終点みたいだ。そのまま、宿の標識を追って進む。おや、地元のAAPPMA(釣り組合)の事務所前を通過(左写真のゲートの意匠がカワイイ)。宿は見えたけれど、どこに車置く?と思った瞬間、こっちだよ、と合図しながら追い越して行く車有り。フィッシングガイドのHervé THOMASさんが釣り組合で待機してくれていたのだ。そうだったのか、携帯電話の電波がはいらないのに気づく。

今回のフィールド、そして宿も彼が選んでくれたもの。カルカッソンヌの近くに住む彼にコンタクトしたのは、トゥールーズToulouseカルカッソンヌCarcassonneの辺りからせいぜい1−2時間のところで週末のチョイ釣りができないだろうかと思ったから。ところが、夏季は多分にピレネー山中に滞在しているそうで、ピレネー山上での釣りを薦められた。実釣時間は減るけれども面白そう、というわけでやってきた次第。ここからスペイン国境(カタルーニャ州)まで直線距離で10数キロ、アンドラ公国までは約15キロ。


宿のLes Bones Horesは、予想通り、いやそれ以上に、私好みのテイストを感じる山の宿、スタッフがテキパキしていてとて気持ちが良い。軽く昼食を取ってから出発。自分の釣り許可証にはヴィニェット・レシプロシテがあるので、追加の釣り券購入も不要。パリから約900キロ離れたピレネーの山中で、このヴィニェットのパワーを実感。

ここまで来たら、2日のうち1日はスペイン側で釣ってみたいなどともふと思ったが、1日のためにスペインの釣り許可証を買う手配は忙し過ぎるということで、またの機会の楽しみに。

トレッキングの人々に混じって、出陣。ランドネ(フランス語でトレッキング〜ウォーキング)デビュー!

靴も、ウェーディングシューズではなく、ガイドさんの指示でトレッキング・シューズ。この日のためにパリのアウトドア専門店Au Vieux Campeurで新調し履き慣らしておいたのだけれど、足に羽根が生えたよう、とは大げさながら大変履き心地の良いイタリアンのTECNICAテクニカ先日のフライリールに続き、これまたどこか洒落ていてなんだかちょっとウキウキする。
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2007/7/4

ラングドック・ルシヨン地方 ピレネー・カタラン [2]  分類なし
特に早起きするでもなく、フランス南西部、ミディ・ピレネー地方、オート・ガロンヌ県、トゥールーズToulouseを南に向け発つ。ピレネー山脈が徐々に迫ってくる。昨夏、アンドラを通ってスペインはコスタ・ブラヴァに抜けた時に通った高速道路A61、A66号線を再び走る。スキーと温泉の町、Foixフォアに近づくとRivière Souterraineの観光標識が現れる。楽しかったなあ、昨年訪ねた舟で巡る洞窟は西方、道路の右方向だ。そして、12〜13世紀、異端として弾圧されたカタリ派の最後の拠点となったMontségurモンセギュールの観光標識、こちらは東方。更に東方には、ダヴィンチ・コード絡みで再脚光のRennes-le-Châteauレンヌ・ル・シャトー(ベランジェ・ソニエール神父のインテリアのセンスはなかなか、という意味でもオススメ)。

フォアの先で高速道路がそのまま一般道になる。ピレネーの懐に抱かれるのを感じる。この国道N20号線を行けば、やがてそのままアンドラにはいる。けれども、今回の目的地は、フランス領。ラングドック・ルシヨン地方、ピレネー・オリエンタル県、スペイン国境近くの標高2,000メートルを越えるLac des Bouillouses ブイユーズ湖に向かっているのだ。l’Hospitalet-Près-l’Andorreロスピタレ・プレ・ランドールの村を通過し、アンドラとの国境ギリギリのところで左へ切り返す。新しそうなトンネルにはいりCol du Puymorensの峠をBourg Madameブール・マダムに抜ける。スペインとの国境の町。国境の反対側のスペインの町はPuigcerda。ふたつの町の間は、両替商、みやげもの屋などでかつては賑やかであったろうことを窺わせる街並み。

ブール・マダムからは、Mont Louisモン・ルイへの標識を追ってテーブルランドをシーニックドライブ。小高い丘の町を、黄色い電車が通り抜けて行くのが遠方に見える。カワイイ。トラン・ジョーヌTrain Jauneだ。

ほどなくモンルイに到着。車ならトゥールーズ市街からここまでは200キロ弱、直行したならば2時間40分ほどのはず。我々は、途中で朝食をとったりブールマダムの辺りをぶらぶらし、3−4時間かけてここまでやってきた。鉄道の場合、時間さえ覚悟すればトゥールーズから乗り継ぎながら辿り着けると思う。

いよいよ、と期待が高まる。ここから先、宿のあるブイユーズ湖群地区は、自然保護地域の指定を受けており宿までの道路は一般車輌の走行は禁止。宿の宿泊者は、一般のトレッキング観光客を運ぶシャトルバスの後ろについて走行することを条件に車ではいれる。宿のマダムの指示通り、町の外のシャトルバス乗り場まで行き、名乗って宿泊の旨を告げると通行止めのゲートを開けてくれた。あと6分で出発と言われ、シャトルバスの後ろでおとなしく待機。お願いしてあるフライフィッシングガイドの携帯電話に、もう直ぐ、と連絡しようとするが留守電がまわっている。不安がよぎる。ま、いっか。こんな澄んだ空気と緑のピレネーの山の上、のんびりできるだけでももう幸せ。バスがのっそりと動き出した。出発進行。

オモロイ。途中、前方から来るシャトルバスとすれ違うために何度か待機。直行すればおそらく15分程度のところを、ゆるゆると30分くらいかけて。隣席は、"I am privileged!"とコーフン気味(一般車輌がはいれないところを自分の車が行けるから)。確かにエンタテイニング。

追記 トゥールーズは、オート・ガロンヌ県。上記、訂正済み。
追記2 通行止めは夏期のみ。
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2007/7/3

ラングドック・ルシヨン地方 ピレネー・カタラン  自然渓流 FF Fields 2
カラコロ、カラコロ・・・。早朝、まだベッドの中。遠くから聞こえるカウベルの音が段々近づいてくる。

えっ?カウベル?


宿の部屋の窓を開けると、眼下の駐車場はこんなだった。

クリックすると元のサイズで表示します

ラングドック・ルシヨン地方、ピレネー・カタラン釣行。

続く・・・。

追記 最近、更新できなかったのは、いつも携行しているラップトップPCの電源不良のため、大事を取って旅先に連れて行っておらず、手元にないとちょっと合間にということができないため。バックアップを取る余裕もなく、取るまでは修理にも出せず。しばらく、こんなテンポが続きそう。
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