2004/6/30  1:44

何故、病気になったのかという問い  何故、病気になったのか
私は、乳癌になってから、幾度となくこの問いを考えてきた。
文献も調べた。「癌になりやすい性格」「遺伝問題」「肥満」「夫婦間の関係の悪さ」「食生活」「ホルモンの問題」果ては生まれ育った環境、親子関係にまで及んだ。

その何故と問う過程の中で、私はだんだん、人との関係を悪化させていったのである。
もちろん、人と関わる気力や体力そのものが無くなったせいもある。
誰かのせいにすれば、他者を憎み、自分のせいにすれば、自己嫌悪し落ち込む。
その繰り返しの中から、なかなか脱することができないでいた。
癌に何故なったのか、それがわかれば、自分を変えることも出来るのではないかと、自分が変われれば、癌も良くなるのではないかという思いからなかなか離れることが出来なかったのである。

言葉にしてしまうと上手く表現できないが、奇跡を求めると同時に、私はこの問いの答えを求めたのである。
そして、苦しんでいたのである。
うつ状態なのではないかと薬をもらい、安定剤を飲んだ。

心も身体も弱っている。誰かにすがりつきたくなる気持ちになるが、誰にもすがれない。
私の居場所がない。

主治医から二つの言葉をもらった。
「何故苦しいのか自分でわからないことが苦しいのだ」と
「人が何故病気になるのか、それはわからない。しかし、誰のせいでもない」と。

私は、何故という問いをやめてから、生きるのが少し楽になった。
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