「I Wanted It to Be You〜あなたでよかった」
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ユー・ガット・メール
You've Got Mail
監督:ノーラ・エフロン
出演:トム・ハンクス/メグ・ライアン/グレッグ・キニア
製作:1998年アメリカ
Source:DVD (11/14)
Impression
前々から気になっていたもののなかなか観る機会がなかった。ノーラ・エフロン、トム・ハンクス、メグ・ライアン。安心のロマコメトリオ
めぐり逢えたらも好きだったけど、あれから主演2人は実年齢を重ね、時代も変わっている(
めぐり逢えたらでは、それこそ手紙だった)。同じスタッフ・キャストといっても味わいがまるで違った。最後になるまで2人が会わない
めぐり逢えたらと、最初の方から会い続ける
ユー・ガット・メール。ただ、メールをやりとりする2人は、確かに最後まで会わないね。
ライバル店同士というのはキツイ。誠実にやっていたキャスリーンの店がつぶれてしまうというのも胸が痛くて、どうにかならないのかなと心底思った。お母さんが始めた店、思い出の詰まった店が大手チェーン店に押しつぶされてしまうなんて、あまりに切ない。2人がつき合い始めても、このわだかまりは消えないのではないだろうか。特にキャスリーンには。自分の生きがいを奪った男性を愛していけるのかな・・・でも彼女がこれまでやってきたことは、多方面から評価されているようなので、この先もポジティブに生きていけるし、彼ともやっていけるのかな。
秋から春へ。大都会ニューヨークの美しい変化が見事だった。クリスマスの頃、温かいイルミネーションとは裏腹に人生のどん底に落とされたようなキャスリーンが、色とりどりの花が咲き乱れる春に人生の再出発を果たす様子には、恋愛成就の感動にプラスアルファの喜びを覚えた。
話が戻るが、2人のメールのやりとりは確かに心温まる。メールだと素直になれるというのがすごい!自己嫌悪に陥っても、メールの中では相手にすまないと思う気持ちを込めていた。私には見ず知らずのメル友はいないので、そういう気持ちになることがわからずじまいだった。そばにいる恋人よりも、メールの向こうの相手を大切にしたい。そう思うこともあるなんてね。
回線がつながるときの、ピッポッポ、ガーグルルルという音が懐かしかった!さすがに10年前の映画だね。街の様子とか、キャラクターたちのファッションとかは古さを感じなかったのに。
先にキャスリーンをショップガールだと知ってしまうジョー。心中複雑であるとともに、仕事のことでも彼女に申し訳ないと思う彼の心の葛藤を、トムは繊細に演じていた。仕事は順調なのに、孤独であることもわかった。非情な男性ではないと。
キャスリーンは私の好きなタイプのヒロイン。これまでメグが演じたヒロインの中で、ベストワンかも。自分の立ち位置をしっかり見つめている女性。最後の笑顔は本当にキレイだ。
ルビッチの
街角/桃色の店をぜひ見てみたい。本作はこれで十分よかったけど、違うよさがあるだろう。ライバルとメル友(文通相手)という設定の発想は、時代に関係なく
クリスマス映画というより、春向きの映画だと思う。食べ物関連のシーンなど、ノーラ・エフロンのテイストも楽しかった。
(メルマガ第82号)
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