香りの好みは千差万別。
自分では快い匂いと思っていても
他人にとって不快であれば
それは「嫌な臭い」となり
不快と感じる臭いであっても
それが好きな人(動物や物など)であれば
然程不快には感じないことが多いものです。
昔、友人(女性)が
「タバコの臭いのする人が好き」と言っていました。
タバコそのものは良い香りのものもありますが
煙になったタバコの臭いは良い香りとはいえない(と思う)。
しかし、彼女の好きだった男性は
確かかなりのヘビースモーカーだった・・・。
好きな人の臭いは
その臭いそのものも好きになってしまうのでしょうか。
いや、彼女はその人本人のことを言っていたのかもしれない。
今となってはそれもわからないのですが、
香り(臭い)は海馬に関係し
記憶とのかかわりが強い。
どんなに良い香りであっても
過去にその香りと嫌な思い出が重なっていれば
香りを嗅ぐ度に嫌な思い出が蘇り
その香り自体が嫌いになることもあります。
逆もまたしかり。
自分の臭いはどうなのでしょうか。
よく、自分の靴下の臭いを嗅ぐ人があると聞きます。
どう考えても脱いだ靴下の臭いを嗅ぎたいとは
到底思えないはずなのですが
自分のことを嫌いな人はいないわけですから
臭いはずの靴下も
「自分を確認し安堵の臭い」となるのかもしれません。
アロマの講座で
「自分の体臭はわからないものでしょうか」との質問を受けました。
結婚している30代男性で体臭の強い人がおられるようです。
赤の他人が
「あなた臭うわよ」などとは決して言えませんから
ご家族(奥様)がさりげなく気をつけて注意してあげればよいが、、と
思いますが
奥様も然程嫌ではないのでしょうか。
これもまた「好きな人の・・・」でしょうか。
体臭はフェロモンだ、とおっしゃる先生もおられます。
動物にとって
種を残すためには大切な手段でもありますから
そうなのかもしれません。
もしそうであれば、嫌な臭いではないのかも・・・
不思議でもあり面白いものですね。
嗅覚は自己防衛の感覚でもあります。
火災が起こっていなくても
「どこかで燻り臭い」と感じて未然に防いだり
ちょっと古い食べ物もすぐに口にしないで
まず臭いを嗅ぎます。
都市ガスにもわざわざ臭いをつけています。
弱肉強食、動物の世界でも
いかに天敵から逃れるか、
また、いかに獲物を捕らえるか、
姿が見えてからでは遅いことも多いのです。
見つかる前に逃げる、または捕らえる。
嗅覚は命をつなぐ大切な感覚です。
嗅覚が麻痺すると
不安感に襲われると言います。
確かに
ガス漏れはないか、どこかで火がくすぶっていないか
料理が焦げていないか、食べ物は腐っていないか、
自分自身が嫌な臭いではないか、
汗臭くはないか、口臭はないか、、、などなど
挙げたらきりがありません。
どこにいても
自宅でも、部屋でも、浴室でも
必ず臭いはあるものです。
自分には感じられないほどの臭いかもしれませんが
自宅が一番ほっとするのも
わずかな安らぎの場の臭いがあるから。
続く