2005/7/12

ヴァル・ダジョル(Le Giremont Val d’Ajol)  食 Gastronomy
この辺りでは釣りはしなかったのだが、忘れないうちに、ちょっと遠回りしてでも立ち寄りたいガストロミな宿として書き留めておきたい場所がある。パリからで約400キロ、ジュネーヴから約270キロ。最寄りの国鉄の駅はルミルモンRemiremontになり、パリから電車だと4〜5時間乗ることになる。駅から車で10,20キロ内外。ロレーヌ地方Lorraine、ヴォージュ県Vosgeの標高675mの山の中。

この一帯は、ヴァル・ダジョルVal d’Ajolと呼ばれる森林地帯だ。辿り着くのに標識を見逃してウロウロしていたら、車窓からすぐソコに野をかける小鹿が目に入ってドキッ、そういう場所だ。スキー・ド・フォンski de fond(クロスカントリーのようなスキーらしい)の順路の標識があちこちの木に架かっていて、活気溢れる冬景色が目に浮かぶ。

店の名前は、オベルジュ・ド・ラ・ヴィゴットAuberge de la Vigotte。ここの料理の特徴は、エキゾチックなスパイスである。使い方が品良く、それもどこかウィットを感じさせる味付けなのだ。自家製フォアグラのテリーヌは、ジャムのような果実ソースが添えてある。口の中で、とろり、溶け合う。メインのラビオリも、驚くほど軽く感じる。それに、各プレートの量もほど良く少なめで、自信をもってデザートまで進める。(フランスはおいしいのは良いが、日本人としては健啖家と言われる私にも、出てくる量がコワイ。)

いやあデリシャス、若いマダムに伝えると、私の主人がシェフです。この宿は、この若夫婦の経営なのだ。そして、レストランの内装も、コケットで趣味がよろしい。ルタール・ガイドにも、欧州都市の流行りの店のよう、トレンディな内装、といったコメント。若いマダムは英語ペラペラ。

窓際のテーブルは、彼方の山景色が目に涼しく気持ちよい。

宿の部屋。派手さはないが、フレスコ画の如く壁面や家具が彩られているのが洒落ている。フレスコのようと言っても、描かれている模様はどこかフレンチ・テイストだ。

尚、この山の斜面に位置する宿の目の前には、隣の敷地にいくつか大きな池が見える。何か釣り場くさいなと思っていたら、夕刻になってゴボゴボすごい勢いでライズが始まった。興味津々、何がいるのか聞いたところ、隣の敷地のことで詳細はわからないが、鯉ではないかとの返事であった。

アルザスのワイン街道巡りの帰りに立ち寄った。ストラスブールStrasbourgからは、約180キロ。ル・ジールモン・ヴァル・ダジョルLe Giremont Val d’Ajol は実はかなり広域をカバーする地名で、このレストランは村の中ではないので、村名標識を追わずに黄色い看板を見逃さないよう。

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 お薦めの1冊



ルタール・ガイド フランス 〜 アルザス・ヴォージュ版
Guide Du Routard France:
Guide Du Routard Alsace Vosges
(フランス語)


フランス旅行のガイドブックは、ルタールがベストという結論。特に地方版。写真が無い活字と地図のみのガイドブック。フランス語だが、頑張って読んで後悔しない。過大評価、過小評価がない誠実な記述にいつも感心。日本のガイドブックではカバーしない何ということのない田舎の町までカバーしているのも魅力。身の丈の旅行スタイルということだろう。アウトドア派の旅にもちょうど良い温度。もう少しシックPlus Chic、とてもシックTrès Chicの項で紹介される宿やレストランは、今日はちょっと頑張ってみようかという時に使えるものも。田舎をドライブしながら、近くの町の情報をチェック、良さそうと思ったら、フラリ立ち寄ってみる。詳しい自動車用地図が必要なら、ミシュラン 道路マップがある。

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