先日の日記に書いたとおり、中古で売っていたヒートウェイヴのアルバム、
[ TOKYO CITY MAN ]をうちに連れ帰ってきてしまったので、ここ数日、朝に夕に聴いてる。
ヴォーカルの山口(洋)さんの声って、やっぱり年を経るごとに変わってきてるのね。
わたしが山口さんの音源を初めて聴いたのは、実は2000年。
このアルバムはリリースが1997年。
そしてことしは2012年。なんと音源は15年前。
ポリドールに移籍後の、第1弾アルバムかな。
紙ジャケット裏に、[ Yamaguchi Hiroshi as HEAT WAVE ]って。
この頃は、パーマネントなバンドメンバーではなく、山口さんひとりでヒートウェイヴという看板、みたいな意識が本人にもあっての、この記載なのかしら?
その辺のところはよく分からないけど、しかし女性の存在が歌の背後に想像できるようなラヴソングはあんまりない…。
それ飛び越しちゃって、それ以外の歌、色んな人の人生の断片とか、社会への皮肉とか、内なる葛藤、鼓舞、明日へまた漕ぎ出す、そんな色合の濃い歌が集まっている。
で、山口さんの声。いま聴くとなにかなあ、いまとはやっぱり違う。
人間の顔が人生経験経て出来上がっていく、その前段階みたいに、声も少し若いし、ところどころ細いし。
いまあらためて聴くと、その違いが新鮮でもあるけど(笑。
いま一番新しいアルバムの[ LIVE FOR SOMA CITY ]聴いてるけど、やっぱりいまの声のほうがわたしはずうっといいなあ、男っぷり数段上がってるなあ、って思う。
で、自分にとってのキー(鍵)曲である[ 愚か者の舟 ]、聴いてみた。
歌詞、哀しい。だって、
[いくら叫び続けてみても
[いつかはひとりきりさ
[抱きしめる程すべてが遠くなってゆく
[理由のない怒り
[空しさをかき集め
[何度でも繰り返し
[愚か者の舟に乗る
だよ?
それは確かに真理としてそうかもだけど、こう歌っちゃうの淋しい。
でもそう書いているわたしも2000年ごろはこの歌が好きで(いまでも好きだけど)、心酔してて、それで友人が、じゃあホームページ英語で「愚」直訳で、[ Fool's boat ]にすればいいじゃん、って(笑。言われたくらいなんだけど。
この歌詞の中の彼って、なんか歌舞伎役者が見栄切ってるみたいで、なんか…こらこら、かっこつけて自分に酔わないの!こら〜〜〜〜(笑。置いてきぼりにしないでよぉ、この場所にいて?…っていまなら茶化しちゃえるんだけどね。
もっとさ、なんていうんだろ、しつこく食い下がるモンだよ、人生は、って(笑。
いまなら[ Still Burning ]の歌詞みたいに、白旗上げて、一晩眠ったらまた懲りずにやり始める、みたいなそういうのがあると思う。
なんだろう、しなやかで、折れ曲がるんだけど完全に折れて切れたりしなくって、スルメみたいな強靭さ? とういうのがやっぱ年経るとあるよね。
若い頃だったらそんなのかっこ悪い、いつまでもずるずるしちゃって、って思ったかもしれないけど、いまはやっぱり何度でも、何度でも、そういう懲りない大人がかっこいいって思う。
はからずも、新旧アルバム聴きくらべて、自分の中の変化なんかも歌に照らし合わせて気付いてしまったのでした。
死ぬまで、あきらめない。
そう、あきらめないのだ。

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