米10月失業率、10.2%に 83年以来の10%台(朝日新聞)
米労働省が6日発表した10月の米失業率は前月より0.4ポイント高い10.2%になった。83年4月以来26年半ぶりの高水準で、失業者数も約1570万人と48年以来の過去最多を更新。失業率の10%超えは心理的な節目とみられてきただけに、オバマ米大統領の支持率下落がさらに進む可能性もある。
失業率は市場関係者の予測(9.9%程度)を大きく超えた。10%台にのるのは83年6月(10.1%)以来。戦後の米国の失業率は82年末につけた10.8%が最高で、その水準に徐々に近づいている。
08年8月の失業率は6.2%だったが、翌9月のリーマン・ショック以降、急速に上昇。景気悪化が、自動車をはじめとした製造業や小売業界など経済全体に大きく広がり、大幅な雇用減に歯止めがかからない状況だ。
10月の非農業部門の就業者数(季節調整済み)は前月比で19万人減少。就業者数の減少は、22カ月連続で過去最長を更新した。ただ、減少の幅は9月の21万9千人(改定値)よりも小さくなった。
米経済の09年7〜9月期の実質国内総生産(速報値)は前期比3.5%増で5四半期ぶりのプラス成長となり、景気回復に向けた期待が増している。ただ、エコノミストや米当局の間では、景気が上向いても当面は失業率の上昇が続くとの見方が多い。
オバマ大統領の支持率は6月末まではほぼ6割を超えていたが、雇用情勢の悪化に伴ってじりじりと低下。現在は50%台前半まで落ち込んでいる。今後、野党・共和党からの攻撃が強まるのは必至。追加景気対策を望む声も高まりそうだ。輸出主導による景気回復を掲げるオバマ政権が、日本や中国などに貿易不均衡の是正を強く求めてくる可能性もある。

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