「腕白でもいい、たくましく育って欲しい」というCMが昔ありました。
そのような育て方をすれば、花粉症になりにくいのでしょうが、
そうしづらい現状が、花粉症を生んでいるのでしょうか?
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【こまクリレター】
配信:こまえクリニック
http://www.koma-cli.jp/
━━━ 34号 2009.02.27. ━━━━━━━━━━━━━━━━
◆わが子を花粉症にしない法
あなたが子供を持つ親で、なおかつ花粉症で苦しんでいるとしたら、こんなに辛い思いをわが子にはさせたくないと、きっと思うでしょう。そうした方に朗報があります。
免疫学者の谷口 克氏(千葉大学医学部名誉教授)は、子供を花粉症にしないためには、以下の9カ条が有効だと提言しています。
▽ 生後早期にBCGを接種させる
▽ 幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる
▽ 小児期にはなるべく抗生物質を使わない
▽ 猫、犬を家の中で飼育する
▽ 早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす
▽ 適度に不衛生な環境を維持する
▽ 狭い家で、子だくさんの状態で育てる
▽ 農家で育てる
▽ 手や顔を洗う回数を少なくする
私はこれを見て、膝を打つ思いをしました。しかし、多くの方は、この9カ条を見て、逆にギョッとするのではないでしょうか。この9カ条を一言でいうと、バイ菌などにジャンジャンさらされた方が花粉症になりにくいということです。逆に、過保護な子育てをすると花粉症になりやすいというわけです。
私も以前より、こうであろうと思ってきました。人間に限らず、すべての動物は生まれ落ちた時から、無数の抗原にさらされて生きていかざるを得ないわけです。なかには避けて通ることのできるものもありますが、例えば「スギ花粉」を完全に避けるということは、呼吸をしないことと等しいことになりますから、不可能です。
そうであるならば、こうした抗原に小さい時から積極的にさらされている方が、大きくなって「スギ花粉」などの抗原に対して、過剰反応をしなくなるというわけです。なぜこうなりうるかというと、人間は生まれてから、「自己と非自己」を区別できるまでに、時間を要するからです。また、成長してからも、自分の皮膚や臓器を他人だと体が認識するはずがありませんから、拒絶されません。そうした状態が破綻して、自分の体の組織などを他人だと認識し、排除しようとする病気が、「自己免疫疾患」と呼ばれます。
変な言い方ですが、生まれたばかりの赤ちゃんは、「人見知り」をしない(正確には、できない)わけですが、そうした段階で「スギ花粉」などと仲良くなっておこうということです。
同じ様なことを寄生虫学者の藤田 紘一郎氏は、「清潔は病気だ」という言い方で警告していました。そのころは、「抗菌」という言葉がキーワードとなっており、台所用品から、文房具に至るまで、何もかしもが「抗菌仕様」というのが流行となっていました。
「花粉症などのアレルギー疾患は文明病であり、人間が物質文明を追求したために生じた免疫機能失調症」だという谷口氏の指摘は、まったくその通りだと私も思います。

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