今朝、NHKニュースの街角情報室のコーナーを見ていたら、カラオケボックスの新しい活用法として、ある会社の会議の場面が放映されていました。
社内の会議室でする時とは違って、上下関係を意識せずに、発言者はマイクを片手に、自由に意見が言いやすいということで、なかなか好評なのだそうです。
そういったカラオケルームのユニークな使い方も、あるのだなあと驚いたのですが、私がもっと驚いたのは、この会議が始まる場面の映像でした。
会議の冒頭、スーツ姿の司会者はマイクを手にすると、
「おはようございます。ただいまから会議を・・・」
などど始めるかと思いきや、いきなり
「お疲れ様です」
という挨拶をしました。
そして、それに続いて、テーブルについている全員が声をそろえて
「お疲れ様です」
と頭をさげて答えたのです。
もともと相手に対するねぎらいの言葉だった「お疲れ様です」という言葉が、最近は軽い挨拶の言葉として一人立ちし、頻繁に使われるようになってきていることは、日頃なんとなく感じてはいたのですが、それが、社内会議のようなオフィシャルな場面にまで浸透していることに、私は少なからず驚きました。
私がこの「お疲れ様です」の使い方に、初めて違和感を感じたのは、確か1年ほど前でした。
ピアノのレッスンが終わった後、20代のピアノの生徒さんに、私が「お疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけたら、「お疲れ様です」という答えが返ってきたのです。
えっ?別に私は疲れていないけど・・・と、その時はちょっととまどいました。
それ以来ずっと、彼女はレッスンが終わると必ず「お疲れ様です」と言って、帰っていきますし、その後、彼女の他にも同じように「お疲れ様です」と言う人が現れました。
初めは、やや抵抗があったこの言葉にも、だんだん慣れてきて、不思議なことに、最近では私自身も、時々挨拶がわりに使うようになってきています。
廊下で他の先生とすれ違った時に
「お疲れ様です」
レッスンが終わって帰宅する時にも、スタッフに
「お疲れ様です」
そして、スタッフの皆さんからも
「お疲れ様です」
と挨拶が返ってきます。
お疲れ様です・・・
なんとなく、世の中みんな疲れているのを、こうやってお互いにいたわりあっているのでしょうか・・・。