教室のご案内 茶道
2009/7/4
東寺 旅
今日は、色々思うところあって、一人で東寺に行きました。講堂の立体曼荼羅。
そこは、深遠で壮大な密教浄土の世界。
大日如来の前に立つと、いつも如来が静かに語りかけてくるような気がします。
それは、ある意味、自分自身との対話かもしれません。
大日如来の表情は、時に厳しく、時に慈悲深く、そして優しく、その前に立つだけで、不思議と心が落ち着くのです。
東寺は、よく知られているように、平安時代、空海(弘法大師)によって創建されたお寺です。
弘法大師は、「祈りなき行動は妄動であり、行動なき祈りは妄想である」との信念から、水なき所に池を掘り、橋なき所に橋をかけ、道なき所に道をつけ、食の乏しき者には食を得る方法を教え、病む者のために良医になられたといいます。
祈りと行動、そのどちらもが、より良く生きる上で大切なことであることを、あらためて感じつつ、心静かに東寺を後にあとにしました。
2009/7/1
7月の稽古場@ 茶道

今日は、お弟子さん達と木村宗匠の思い出を語らいながら、一日中ずっと稽古場に座っていました。

2009/6/29
夏越の祓 日々の想い

昨日は、家の近くにある石清水八幡宮に行き、茅の輪くぐりをしてきました。
「水無月の 夏越の祓えする人は 千歳の命 延ぶというなり」と和歌を唱えながら、左、右、左と茅の輪を3度くぐると、心身共に清浄になると言われています。
また、紙の人形(ひとがた)に姓名・年齢を書いて息を吹きかけ、それで身体を撫でたものを納めると、神職の方がお祓いをして下さり、故事に従い、その人形を大川に流し、祓い清めて下さるそうです。
そうすることで、暑さ厳しい夏を乗り越え、清々しい日々を過ごすことができるといいます。
迷信といえばそれまでですが、日々暮らしているうちに、私たちの心と身体は、知らず知らずのうちに、穢れているのではないかと思います。
それに、家族と自分自身の健康は、誰にとっても何より大切なことです。
昨日は、夫と2人ででかけましたが、離れて暮らしている息子たちにも、先日帰宅した折に、人形に名前を書いて息を吹きかけてもらっていたので、それも一緒に納めて、家族四人の無病息災を祈願させていただきました。
この茅の輪くぐりは、石清水八幡宮だけの祭事ではなく、色々な神社で行われているようでうす。
名古屋の私の実家の近くの神社でも、昔から行われていて、この時期はちょうど学校の期末試験などと重なっていたにもかかわらず、お祭り好きの父に、毎年連れていかされました。
その時は、あまり気がすすまなかったのですが、今から思えば、父が私たちの無病息災を願って、試験中だろうと連れていってくれたのかなあと思います。
2009/6/26
レッスンカルテ20 大人のピアノレッスン

Kさん 60代 経験あり
レッスン歴 2年半
Kさんは、昔に習っていたピアノを、もう一度思い出して楽しみたいとおっしゃり、6年前にレッスンに来られました。
そして、子供の頃のレッスンでは弾くことのなかったポップスや、一度弾いてみたいとあこがれていたクラシックの名曲を自分で選曲され、練習してこられたものをみるという形でレッスンを進めていきました。
Kさんは、小さい頃に習っていただけあって、『乙女の祈り』を弾いても、よく指は回っていたのですが、残念なことに、ペダルの踏み替えができていないために、不自然に音が切れてしまうのが気になりました。
そこで、ショパンの『ノクターン』を持ってこられた時に、私はこの曲でペダルの踏み方を修得していただこうと思い、Kさんにペダルの踏み替えについて解説しました。
Kさんは、踏み方の説明をすぐに理解しては下さったものの、やはり、長い間の習慣は急には変えられず、ペダルのことを気にすれば、手が止まってしまい、弾くことに集中すると、ペダルは元に戻ってしまうという状態が3ヶ月ほど続きました。
そして、レッスンを始めてからちょうど1年たった時に、突然退会してしまいました。
私は、せっかくピアノを再開して楽しもうと思われたKさんに、ペダルのことを言いすぎたのではないかと、とても後悔しました。
ただ、自分で弾いて楽しむためだけなら、必ずしもペダルが綺麗に踏めていなくても、そこは目をつむっていたほうがよかったのかな・・・と。
ところが、それから3年後のことです。
Kさんが、もう一度レッスンを受けたいといって、再入会されました。
驚いたことに、Kさんは、前回レッスンをやめてから、ずっと、私が説明したペダルの踏み方を練習しておられ、自分が正しく踏めるようになったかどうか、見てほしいというのです。
Kさんは、3年間の間に、見事にペダルの踏み替えができるようになっていました!
私は、やはり、ちゃんとペダルのことをお話してよかった・・・と、うれしくなりました。
その後、Kさんは、バッハの平均律1番の『プレリュード』、ショパンの『子犬のワルツ』、メンデルスゾーンの『春の歌』、ドビュッシーの『月の光』など、名曲の数々を丁寧に勉強されました。
レッスンは、昨年の秋でやめられましたが、きっと今もお家で、正しくペダルを踏んで、色々な曲を美しい音で楽しんでおられることと思います。
2009/6/26
レッスンカルテ19 大人のピアノレッスン

Nさん 50代 経験あり
レッスン歴 6年

Sさん 40代 経験あり
レッスン歴 6年
NさんとSさんは、ヤマハの大人のピアノコースで、2人一緒にグループでレッスンを受講していらっしゃいます。
グループレッスンは、1時間のうち、前半30分を個人曲のレッスンに当て、残りの時間は合奏をします。
クラヴィノーバを使ってレッスンしているので、8ビートやスィングなどのリズムを鳴らしたり、時には、音色を他の楽器に変えたりして、幅広くアンサンブルを楽しまれています。
お2人とも、音楽を聞くのが大好きのようで、個人曲もアンサンブル曲も、毎回、自分たちで弾きたい曲を選曲してこられます。
楽譜は、主にエレクトーンのアンサンブル譜を使用しています。
そして、毎年、発表会では2人の息の合った演奏を聞かせてくださっています。
お2人は、職場が忙しくて大変な時でも、レッスンに来るとほっとして癒されるとおっしゃり、1年を通してほとんどお休みなく通って来られます。
私も、彼女たちと一緒になって、合奏曲をしあげていく過程が面白く、楽しくレッスンさせていただいています。
2009/6/24
6月の稽古場A(研究会) 茶道

今日の研究会では、つい先月、茶通箱の免状を戴かれた方に、相伝をさせていただきました。
表千家では、茶通箱より上の稽古は、秘事であり、解説された本などは一切無く、あくまでも相伝によって弟子に伝えていくものとされています。

微力ながら、茶の道をお伝えできる立場にあるということに、今日は、あらためて重みを感じながら、お稽古させていただきました。
掛物は、前大徳文雅師筆 『一華開五葉』(いちげ ごようにひらく)
これは、禅宗の初祖達磨大師が、二祖慧可(えか)に法を伝えるにあたって書き与えた偈(げ)と言われています。
「一つの花が、五枚の花びらを開く」という意味から、禅宗が五つの流派に分かれて栄えることを祝福したものと解釈することもできるし、修行に励んで悟りの花を開くという意味に解釈することもできるそうです。
いずれにしても、家業の将来の興隆や子孫繁栄を祝福する語として、おめでたい席に掛けられることが多い句です。
今日は、花所望のお稽古もしました。
昨日庭に出てみたら、使えそうな茶花が全くなかったので、困ったなあと思い、急きょ、お弟子さんに電話をしたところ、お家に咲いている季節の花々をたくさん持ち寄ってくださいました。
感謝です。
主菓子 水無月 鼓月製
干菓子 香とり石 鶴屋吉信製2009/6/22
第六回若美津茶会 茶道

今日は、大阪美術倶楽部で行われた「第六回若美津茶会」に行きました。
この催事は、浪速の地、旧鴻池邸を引き継いだ建物を主会場に、茶の湯の啓蒙と発展を目的として、大阪美術倶楽部が開催している茶会です。
今日は、濃茶席を湯木美術館が担当されるということで、普段はガラス越しでしか見ることのできない名物を直接拝見できるのではないかと、期待してでかけました。掛物、花入れ、茶杓、どれをとっても由緒ある品々でしたが、目玉は、やはり志野茶碗『広沢』ではなかったでしょうか。
京都嵯峨野にあって、数々の歴史をとどめながら静まり返る広沢の池をしのんでつけられたという銘。
静かなたたずまいを思わせるその形と紋様に、多くの参会者が見入っておられました。
今日は一人ででかけたのですが、濃茶席の待合で、たまたま隣にすわられた方とお話がはずみ、そのまま、点心席、展観席、薄茶席までずっとご一緒させていただきました。
帰りには、お互いの連絡先を交換するほど意気投合。
こんな楽しい出会いもあって、今日はとても幸せな一日でした。
2009/6/21
第24回北山茶会 茶道

今日は、自宅にて、第24回目の北山茶会を開きました。
掛物 『行雲流水』 東大寺長老寛秀師筆 東大寺瓦拓本
花入 桂籠
香合 団扇 青楓に翡翠

唐銅朝鮮風炉 真形釜
釣瓶水指 春慶塗
茶器 竹 (修善寺旅行で父に買ってもらったおみやげ)
茶碗 龍喜窯 斗々屋写 銘瑞泉 東大寺道善師箱
茶杓 即中斎好写 四君子 笹

今日は、17名のお客様がお越し下さいました。
この茶会を開いて、今年で5年目となります。
初めは、お客様が来てくださるだろうか・・・と心配でしたが、一度来てくださった方が、次はお友達やご家族をお誘いくださったりして、毎回、楽しい出会いがあり、うれしく思っています。
今日は、なんと5歳のユウキ君という坊やが、お婆ちゃまとママといっしょに茶席にすわり、ママに教わりながら、お抹茶を飲んでくれました。
ちょこんと正座し、両手を畳について、丁寧にお辞儀をする仕草がとても可愛らしく、茶席は終始和やかな雰囲気に包まれました。
2009/6/19
あと16日 音楽

7月5日に予定している「フランス料理と音楽のひととき」まで、あと16日です。
今日は、ギターのikedaさんに来ていただいて、2回目の合奏練習をしました。
私は、バイオリンを弾くのも聴くのも好きです。
でも実を言うと、今までは、どうしてもピアノの方が、自分の感情などを表現できるような気がして、バイオリンは自分で弾いて楽しむだけで、人に聴いていただこうなんて、本当につい最近になるまで考えたこともありませんでした。
未だに、バイオリンでライブをするなんて、半信半疑・・・。
振り返れば、昔、大学に入った時、何か新しいことを始めたくて手にしたのがバイオリンでした。
耳障りな音しか出せない自分が歯がゆくて、暇さえあればバイオリンの練習をしていた大学時代。
4年間、大学のオーケストラ部でバイオリンを弾いた後は、一旦バイオリンから遠ざかりましたが、結婚してからは、再び地域のアマチュアオーケストラに所属して再開。
しかし、子供が生まれてからはまた中断。
その後、下の子供が幼稚園に通い始めて自分自身の時間が持てるようになった時、再びレッスンに通い始めて、7年間続けたものの、いつまでたってもうまくならず、ピアノの仕事を始めてからは、バイオリンのケースを開けることはほとんどありませんでした。
ところが、一昨年のピアノ教室の発表会で、余興としてバイオリンを弾いてみようと思い、久しぶりに練習をしました。
そして、今年の2月に、楽器店のクラスコンサートでCDの伴奏に合わせて弾き、続いて3月には、自宅教室の発表会を聞きに来てくれた友人にギターを弾いてもらって、合奏させていただきました。
その後です。
ギターのikedaさんと、二人でライブをしてみようか・・・という話になったのは。
(関連記事:ライブの練習)
今からふりかえれば、大学時代、必死で練習し、途中、中断はあったものの、細々とバイオリンを続けてきたというのは、何か予感のようなものがあったからでしょうか・・・。
人生って不思議です。
ともあれ、おかげさまで、7月5日のチケットは、完売することができました。
と言っても、こじんまりしたレストランでのライブなので、21名で満席です。
後は、練習あるのみ!
ここ1ヶ月余り、どんなに忙しい日でも、毎晩寝る前に、必ず練習するようにしています。
毎日弾いていると、少しずつ、楽器が自分の出したい音で鳴ってくれるような気がします。
少しでも、美しい音が出せるように、あと16日間、がんばろう・・・
2009/6/18
山是山水是水 茶道

『山是山水是水』 (山は是れ山 水は是れ水) 前大徳紹尚師
山は山として、水は水として完結しているの意。
事々物々が各々その本分に住し、そのままでその存在を十全に発揮していること。
(『茶席の禅語大辞典』より)
稽古場では、今月より、新しく茶道を始められた若い方がいます。
彼女は今、服紗捌きなどの割り稽古をしています。
また、昨日は、茶道教室を体験、見学したいという方が来られ、先輩方のお稽古を見ていかれました。
彼女たちの表情には、茶道への興味、未知の世界への期待と不安が入り混じり、稽古場にフレッシュな緊張感を吹き込んでくれます。
先輩方は、そんな彼女たちに優しい気遣いをしながらも、自分の点前をする時には、どこか普段以上に緊張の面持ちです。
「今日始めて濃茶というものを見ました」とおっしゃる若い方も、何十年も前からお茶に親しんでおられる方も、また、指導させていただいている私自身も、茶の道を歩む修行者という点では、全く平等です。
とはいっても、畳の歩き方やお辞儀の仕方一つとっても、経験者と初心者では、明らかに違いがあります。
「山是山水是水」
先を歩く者、後に続く者、それぞれが、自らの場に堂々と立ち、生き生きとそして真剣に稽古できる道場、これからもそのような稽古場であり続けることを願っています。
2009/6/15
マイ ハーブティ 日々の想い

昨日は、枚方市南楠葉にある、サロンドノーブルというハーブティのお店に行きました。
お店の中に1歩足を踏み入れると、心地よいハーブの香りに包まれ、それだけで癒されます。
ハーブは「西洋の薬草」と言われているそうですが、このお店では、80種類以上のワイルドハーブの中から、自分の体調に合わせて、オリジナルのハーブティを作ってもらうことができます。
私の場合は、胃の不調とアレルギーに対応したハーブを中心に、ブレンドしていただきました。
サロンドノーブルでは、自社の農園で育てた野生のハーブを取り扱っているそうですが、そのせいか、乾燥していても、またお湯を注いでも、とても鮮やかな色をしています。
こんな綺麗なお花の命と美しさをいただいてしまうことに、どこか申し訳ないような気持ちになりながら、”ごめんなさい・・・私のために・・・ありがとう”と感謝しつつ、ゆっくりと飲ませていただきました。
2009/6/12
涼しげに咲く花たち 自然



”お花が嫌い”という人は、きっといないでしょう。
なのに、人は、人を好きになったり、嫌いになったり・・・。
あの人とは”合う”けど、この人とは、”合わない”とか・・・。
そんな愚かな自分に気づいても、どうすることもできない私。
せめて、自分とは波長が合わない・・・と思う人と、その人の家族の幸せを、心からお祈りできる自分でありたい。
限られた命を、思い思いにせいいっぱい咲いている花たちを見ていたら、そんな気持ちになりました。
2009/6/11
大竹紀子ピアノセミナー 音楽

今日は、ヤマハなんば研修センターにて、大竹紀子先生のピアノセミナーを受講しました。
タイトルは、「ピアノのための絵で読む音楽史」と内部演奏、トーンクラスター、プリペアド・ピアノの実践。
講師の大竹紀子先生は、ジュリアード音楽院を卒業後、メリーランド州立大学において博士課程を修了され、現在は相模女子大学で教鞭をとっておられる、近現代音楽の専門家です。
講座の内容は、ピアノの歴史を振り返り、バロック、古典、ロマン、近現代の四期のスタイルの作曲家と作品の要点をお話いただいた後、現代になって生まれた、ピアノの独特な弾き方を実戦演奏して下さるというものでした。
私は、この現代奏法での演奏を見るのがとても楽しみでした。
まずは、ヘンリー・カウエルが開発した「トーンクラスター」。
「クラスター」とは、「塊」という意味なのだそうで、手のひらでバーンと1オクターブの音を全部弾いたり、肘まで使って腕全体で、2オクターブの音を同時に鳴らしたりする奏法です。
きたない音になるのではないかと想像していましたが、実際に聞いてみると、胸の奥底にずしんと響く、重々しく深みのある音がしました。
次は「内部演奏」。
これは、ピアノの鍵盤を弾くのではなく、楽器の中にある弦を、指ではじいたり、爪で複数の弦をグリッサンドする奏法で、今日演奏された「エオリアンハープ」という曲のタイトルの通り、ハープに似た、幻想的でとても美しい音がしました。
最後に、ジョン・ケージが開発した、「プリペアド・ピアノ」。
「プリペア」とは、「準備する」という意味ですが、この奏法は、グランドピアノの弦の指定された位置に、予め、ボルトや硬貨、ゴムパッキンなどを挟んでおいて演奏するというものです。
このように準備されたピアノで演奏された音は、ピアノ本来の音とは高さも音色も違って、一種独特な響きがあり、しかも想像もしていなかった程に美しく、インドネシアの伝統楽器ガムランを思わせる、東洋的な感じがしました。
これらの現代的な奏法は、これまで本で読んで、知識としては知っていたものの、実際に目の前で演奏されるのを見て、その音を聞いたのは、初めてでした。
現代音楽というと、どこか、よそよそしく、わかりにくいものという先入観がありましたが、今日の講座で、その思いが見事に払拭されました。

2009/6/9
北山会館とレストラン・ドゥ・シュウ 旅

京都北山の表千家北山会館では、特別展「吸江斎・碌々斎ゆかりの茶道具展」が6月21日までの日程で開催されています。
今日は社中の方とご一緒にでかけ、両宗匠のお好みの道具やその生涯についてお勉強させていただきました。
2階の呈茶席では、鶴屋吉信製の「御所氷室」と薄茶が出されました。
今日のお茶碗は、清水焼の丹山窯、小峠丹山の彫三島でした。
数々のお道具で目を楽しませた後は、北山通りのRestaurant de Shu で、静かなバロック音楽を聴きながら、旬の素材を使ったおいしいフランス料理をいただきました。
北山会館のお道具も、レストランのお料理も、共に素晴らしかったですが、身も心も満たされる、こんな贅沢な時間を、共に過ごすことのできるお仲間がいることが、私にとっては、一番の幸せであり、感謝の思いで胸いっぱいの一日でした。




