「輝く夏《高校野球岡山大会》C ── 快進撃 岡山商大附」
高校野球
「スパーン」「バシッ」。うなりを上げる速球にミットが乾いた音をたてる。岡山市北区国体町の岡山商大附グラウンド。山田寛、横田祐希、末藤友也(いずれも3年)のピッチングに熱が入ってきた。最高球速は全員140`超。岡山商大附は完投能力を備えた本格右腕3人の成長で、有力な優勝候補の一角に躍り出た。
3投手が、俄然注目を集めたのが、準優勝した今春の県大会。それぞれが競い合うように好投し、快進撃の原動力となった。
まずは山田が2失点完投。続く高梁戦は延長15回0-0引き分けの激闘となったが、末藤が197球を投げ切った。またしても延長(11回)となった再試合では、山田が12奪三振の力投。負けじと横田も金光学園との準決勝で1失点と踏ん張り、投手力の高さを見せつけた。
■元剛腕が指導
3人の内、投手としてまず頭角を現したのは末藤だった。赤磐・磐梨中時代、少年硬式野球の日本代表として世界大会制覇。そうそうたる実績を引っさげ、1年からマウンドに立った。末藤に引っ張られるように山田、横田も成長。昨夏は2年生ながら3人とも出場し、末藤と横田は登板もした。
更に今年2月、3人は名伯楽を得て一層力を伸ばした。1年半ぶりに復帰した小山稔監督(59)。倉敷工のエースとして1967年春から4季連続甲子園に出場、内2度4強に導いた。
かつての剛腕投手の指導は「8の力でコーナーを突くより、真ん中を目がけて10の力で腕を振れ」。球威を最大限生かせるように与えたアドバイスだ。「前はコーナーを意識して思い切れていなかったが、今は常に頭に入れている」と末藤。3人とも投球の基本に据えている。
■良きライバル
小山監督のそれぞれの評価は「切れの山田」「剛球の横田」「しなやかさの末藤」。持ち味の微妙な違いを表現するが「誰が投げても、まず抑えてくれる」と同じように信頼を寄せる。
3人も力を認め合う。「自分がマウンドに立つときは、最後まで譲りたくない」(横田)というのが本音だが、「あの2人がいたからここまで来られた」(山田)、「後に2人がいるので伸び伸び投げられる」(末藤)と良きライバル関係にある。
暑さの中、激戦が続く夏。投手一人では苦しい連戦も"エース3人"なら十分、乗り越えられる。「決勝で山田、横田、末藤が3イニングずつ零点に抑えて優勝できれば最高」と小山監督。夢への挑戦は、間もなくプレーボールとなる。

輝く夏の特集は今回が最終回です。この岡山商大附の話題の前振りとして、倉敷工時代の小山稔投手の話を取り上げました。

長いネタ振りですみませんでした。

岡山県大会は7月15日開幕します。開幕試合は『西大寺vs岡山南』です。

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