「ニイウス乱脈経営 会計疑惑まで浮上(週刊東洋経済1007.10.6号より)」
不正経理
週刊東洋経済〓東洋経済新報社
週刊東洋経済の2007年10月6日号に東証1部上場「ニイウスコー」の会計処理が不適切だった疑いのあることが明らかになったという記事が出ています。
この会社が今年6月期に撤退を決めて、大きな赤字の原因となった医療サービス事業の事業用資産(簿価185億円、ほぼすべて損失処理)について、その実在性が疑われるような、事実や証言があるそうです。
具体的には、24億円で取得したとされるパッケージソフト(2万ベット分)について、購入先では販売実績がないといっているようです。支出自体はあったようですが、ソフト購入先のまったく違う部署が支出先になっているそうです。
また、資産残高も急激に増えていたようです。リース資産が02年から3年で3倍に増えて200億円となり、06年6月期には無形固定資産を115億円取得しています。それらの相当部分が、2007年6月期で損失処理されています。
さらに、この会社はIXIの架空循環取引にも参加していたとのことで、不正を疑わせる状況証拠は十分あるようです。
平成19年6月期通期業績予想(連結および個別)の修正 および特別損失の計上ならびに配当予想の修正に関するお知らせ(PDFファイル)
会社のプレスリリースでは特別損失を以下のように説明しています。
「金融サービス・ビジネスにおいて、ソフトウェア資産に対する減損会計の適用により、資産の減損損失が発生しました。また、医療サービス・ビジネスにおいても、市場環境を見直し、慎重に事業計画を検討した結果、今後、医療事業の継続は赤字幅の拡大に繋がる可能性が高いと判断し、同事業からの全面撤退を決断いたしました。 これら一連の処理により、平成19年6月期連結決算において、金融サービス・ビジネス用資産への減損会計適用により45億8,300万円、医療サービス・ビジネスからの撤退により223億3,700万円、事業再編により23億5,300万円、合計292億7,400万円の特別損失を計上することとなりました。」
もし東洋経済が指摘している疑惑が本当であれば、これらは減損損失や事業撤退損失ではなく、架空取引の清算に伴う損失ではないのか、という疑いも出てきます。