会計監査では、監査手続が終了し監査報告書を提出する際に、それと交換に、その会社の経営者から経営者確認書という文書を入手します。その内容は、監査基準委員会報告書などで標準的なものが定められており、2008年3月期決算からは、不正に関する事項を従来より拡充して記載してもらうことになっています。
不正に関するその標準文例は会計士協会の「財務報告に係る内部統制の監査に関する実務上の取扱い」の付録にのっており、その中に以下の項目があります。
「不正による当社及び連結子会社の財務諸表等の重要な虚偽の表示の可能性に対する経営者の評価を貴監査法人に示しております。」(注:「財務諸表等」は文中でその期の財務諸表・連結財務諸表と定義)
この項目で疑問なのが、不正による連結財務諸表に対する虚偽表示のリスクに関する評価を提供してもらうのはしかたないとして、経営者が不正による個々の連結子会社の財務諸表の虚偽表示リスクまで評価しなければならないのはおかしいのではないかということです。たぶんそのような読み方をしてはいけないのだと思いますが、非常にまぎらわしいので、いっそ上記の太字の部分はとってしまった方が誤解を招かないのではないでしょうか。削除しても十分に意図は伝わると思うのですが・・・。
投稿者: kaikeinews
トラックバック(0)