弦楽五重奏曲作品11 G271〜276
La Magnifica Comunita
Enrico Cazza,Isabella Longo(Violons)
Alessandro Lanaro(Viola)
Luigi puxedda,Vittorio Pimbo(Cellos)
録音2005年5月
カタログ番号92889
レーベル BRILLIANT
年末以来多忙で、更新もままならなかったが、まだ落ち着いたわけではないがボッケリーニのメモリアルイヤー締めくくるに相応しい新盤ラッシュが続いているので、ご紹介を再開したいと思う。今後ともよろしくお願いします。
一連の新盤の中では最もインパクトが強かったのはサバールによる交響曲なのだが、この盤はすでにレコ芸誌上でも紹介されているし、私なりの評価を下すにはもう少し聴き込んでからでないとと思う点もある。その点この「ラ・マグニフィカ・コムニタ」による弦楽五重奏第2巻は手放しでボッケリーニ音楽を楽しめる盤に仕上がっていてのでまずご紹介したい。
このビオンディ門下のエリンリコ・カサッツァが中心となって1990年に設立された「ラ・マグニフィカ・コムニタ」だが、わずか1ヶ月前に録音された1巻とはヴィオラと第2チェロが別な奏者となっている。かなり多くのメンバーを擁しているようなので今後、また別のメンバーによる録音が現れるかもしれない。はっきり言って今回のヴィオラのアレッサンドロ・ラナロの方がより技巧的には優れているようで、アンサンブルもより厚みが増している。
この作品11(作品13としても出版されている)の6曲は、ボッケリーニの作品の中で最も有名な「メヌエット」を含むG275や「鳥小屋」の渾名で呼ばれているG276を含み、すべての曲が4楽章からなり1曲ごとに充実した内容を持っている。同じ弦楽五重奏曲集でも2楽章で成り立っている小弦楽五重奏曲集もかなりの数にのぼるが、やはりこの4楽章からなる曲集のほうが聴き応えがする。特にこの曲集の唯一の短調のG274ヘ短調では、奔放で馥郁たるボッケリーニの魅力に身を委ねることが出来る。第1巻でも奇をてらわない演奏が好印象であったが、この2巻ではさらに表現の隅々まで自在に手の内で演奏しているのが実感できる。
今後ギター五重奏曲集とピアノ五重奏曲集は録音済みのようだが、おそらく夢かと思っていたボッケリーニの全作品集が、最も望ましい演奏家によって実現するのではないかと期待している。本当に実現を望む。しかも紙ジャケットとなり収納も楽になりそうだし…。これ以上をのぞんだら罰があたりそうである。
この盤お奨め度:★★★★

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