2009/6/29
碁打ちの勝ちか? 演奏会
8年ほど住んでいた部屋を、10日ほど前に引き払いました。
新しい住まいとて貧乏所帯に変わりはありませんが、眺めだけは数倍よくなりました。その分、忙しい朝にはエレベーターホールで地団駄踏むことになったども。
先週末にやっとこさ光開通。でも、役所そのほかに出す四方山の書面などをチェックするだけで終わってしまいました。メールくださったMさん、ありがとうございます! お返事が遅れてすみません。
とかなんとか言いながら、昨日28日には、芸文センター小ホールへウィーンのハープトリオのコンサートに行ったのでありました。
ウィーン 黄金のハープ・トリオ
日時:2009年6月28日(日)午後2時開演
会場:兵庫県芸術文化センター 小ホール
出演:
グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)
ウォルフガング・シュルツ(フルート)
フランツ・バルトロメイ(チェロ)
プログラム:
ハイドン
フルートとハープとチェロのためのトリオ
ト長調(Hob.]X:15)
ヨハン・シュトラウスU世
チェロとハープのための3つのロマンスより
ロマンス第1番 ニ短調
ロマンス第2番 ト短調
マルセル・グランジャニー
ハイドンの主題による幻想曲(ハープのソロ)

ハイドン
アダージョ ヘ長調(Hob.]XU:9)
変奏曲 ハ長調(Hob.]XU:5)
以上ハープのソロ
フォーレ
シシリエンヌ、子守唄、幻想曲
以上フルートとハープ
ラヴェル
ソナチネ(ハープ、フルート、チェロ)
アンコール
ドビュッシー
ゴリヴォーグのケークウォーク
コンサートのチケットを買った3月には、思いもよらなかった6月の引っ越し。荷造りに始まる大騒動のあとならばこそ、値千金でした。
日曜日の小ホール、満員の客席。出演者は黒いシャツを羽織るように軽く着こなして颯爽と登場。アンコールは1曲、終演は3時40分過ぎくらい。疲れに効く涼やかなコンサートでありました。
ハープの音色がいろいろと変化するのを直に聴いたのは、はじめて。予想以上に印象が多彩でした。弱音のとき、音源が細い隙間の奥に引き下がってしまったかのようにきこえました。録音をうちのスピーカーで聴いても、こうはいきません。小ホールはいいなあ。
シュルツさんのフルートは柔らかい音で、息の音がほとんど聞こえなくて(息の風切り音がしなくて)それからなんて言うか、優しい気持ちにさせてくれました。
油をつけない前髪が、演奏の最中にふわふわ…のシュルツさん、ケークウォークでもジャズふうの鋭い吹き方をしないので、なんともユーモラスなアンサンブルになっとりましたです。メストレはハープの共鳴板を叩いたり、弦をひゅんとこすったりと、曲想の表現をがんばっていました。
ハイドンのなんたら200年ということで組まれたプログラムですが、やっぱり近代おフランスものが印象に残りました。チェロのバルトロメイさんが、メストレの伴奏で存分に歌う、しかもシュトラウスU世とラヴェルを!ってのも、目新しくてよかったです。う〜ん、コンサートっていいもんだ〜
それにしても、一緒に行った相棒はだな…
チケットを買うときに、ちゃんとチラシも見せたというのに。小ホールへのエスカレーターに乗ったところで「え? きょうはウィーン・フィルの2人とハープのおねいさん…ではなかったかいな?」と大ボケを。荷ほどき、早くしてよね
1
新しい住まいとて貧乏所帯に変わりはありませんが、眺めだけは数倍よくなりました。その分、忙しい朝にはエレベーターホールで地団駄踏むことになったども。
先週末にやっとこさ光開通。でも、役所そのほかに出す四方山の書面などをチェックするだけで終わってしまいました。メールくださったMさん、ありがとうございます! お返事が遅れてすみません。
とかなんとか言いながら、昨日28日には、芸文センター小ホールへウィーンのハープトリオのコンサートに行ったのでありました。
日時:2009年6月28日(日)午後2時開演
会場:兵庫県芸術文化センター 小ホール
出演:
グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)
ウォルフガング・シュルツ(フルート)
フランツ・バルトロメイ(チェロ)
プログラム:
ハイドン
フルートとハープとチェロのためのトリオ
ト長調(Hob.]X:15)
ヨハン・シュトラウスU世
チェロとハープのための3つのロマンスより
ロマンス第1番 ニ短調
ロマンス第2番 ト短調
マルセル・グランジャニー
ハイドンの主題による幻想曲(ハープのソロ)
ハイドン
アダージョ ヘ長調(Hob.]XU:9)
変奏曲 ハ長調(Hob.]XU:5)
以上ハープのソロ
フォーレ
シシリエンヌ、子守唄、幻想曲
以上フルートとハープ
ラヴェル
ソナチネ(ハープ、フルート、チェロ)
アンコール
ドビュッシー
ゴリヴォーグのケークウォーク
コンサートのチケットを買った3月には、思いもよらなかった6月の引っ越し。荷造りに始まる大騒動のあとならばこそ、値千金でした。
日曜日の小ホール、満員の客席。出演者は黒いシャツを羽織るように軽く着こなして颯爽と登場。アンコールは1曲、終演は3時40分過ぎくらい。疲れに効く涼やかなコンサートでありました。
ハープの音色がいろいろと変化するのを直に聴いたのは、はじめて。予想以上に印象が多彩でした。弱音のとき、音源が細い隙間の奥に引き下がってしまったかのようにきこえました。録音をうちのスピーカーで聴いても、こうはいきません。小ホールはいいなあ。
シュルツさんのフルートは柔らかい音で、息の音がほとんど聞こえなくて(息の風切り音がしなくて)それからなんて言うか、優しい気持ちにさせてくれました。
油をつけない前髪が、演奏の最中にふわふわ…のシュルツさん、ケークウォークでもジャズふうの鋭い吹き方をしないので、なんともユーモラスなアンサンブルになっとりましたです。メストレはハープの共鳴板を叩いたり、弦をひゅんとこすったりと、曲想の表現をがんばっていました。
ハイドンのなんたら200年ということで組まれたプログラムですが、やっぱり近代おフランスものが印象に残りました。チェロのバルトロメイさんが、メストレの伴奏で存分に歌う、しかもシュトラウスU世とラヴェルを!ってのも、目新しくてよかったです。う〜ん、コンサートっていいもんだ〜
それにしても、一緒に行った相棒はだな…
チケットを買うときに、ちゃんとチラシも見せたというのに。小ホールへのエスカレーターに乗ったところで「え? きょうはウィーン・フィルの2人とハープのおねいさん…ではなかったかいな?」と大ボケを。荷ほどき、早くしてよね
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2009/6/4
梅雨入り前 バレエ・ダンス
今日はマリインスキー・バレエ団2009年大津公演(眠れる森の美女@びわ湖ホール)のホール友の会会員先行発売初日でした。公演は11月28日(土曜日)午後3時開演。
先週の土曜日はデンマーク・ロイヤルバレエ団の西宮公演(ロミオとジュリエット@兵庫芸文センター)を観てきました。いい作品、好きなタイプのバレエ団だったので、とても満たされた気持ちになりました。
その日、ホワイエにはマリインスキー・バレエ団の西宮公演のチラシが置いてありました。「白鳥の湖」(ロパートキナとコルスンツェフ)です。
ytvのマリインスキー関係のサイトも更新されてます。
ジャパン・アーツのサイトには、全国日程が更新されていました。今年は、オーバードホール(富山市)でも公演があるのですね。イワンチェンコ王子か〜。翳りのある目元、立派な体躯で、淡々とお仕事する献身のダンサーだとか。観たかったナ。
我が家は今月、引っ越しを敢行する予定です。苦手な整理整頓、ガラクタ処分、荷造りに時間を取られるため、ますますブログの更新ができなくなりそうです。
なにが厄介かというと、そらやっぱり、何でもかんでもため込んで捨てたがらない家人と折り合いをつけつつ、こっそりガラクタを処分することだわ。
なんだろうなーーー
その昔、心理学を専攻していた友人がこんなことを言ってのけよりました。女流の棋士は将棋より囲碁に多い。なぜかというと、手持ちの駒を失って闘っていく将棋よりも、どんどん持ち分を増やしていく碁の方が、女の本性に合っているからだと。
真偽のほどはともかく(酒の席で出まかせを言うたのかもしれん
)、私は将棋だから
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先週の土曜日はデンマーク・ロイヤルバレエ団の西宮公演(ロミオとジュリエット@兵庫芸文センター)を観てきました。いい作品、好きなタイプのバレエ団だったので、とても満たされた気持ちになりました。
その日、ホワイエにはマリインスキー・バレエ団の西宮公演のチラシが置いてありました。「白鳥の湖」(ロパートキナとコルスンツェフ)です。
ytvのマリインスキー関係のサイトも更新されてます。
ジャパン・アーツのサイトには、全国日程が更新されていました。今年は、オーバードホール(富山市)でも公演があるのですね。イワンチェンコ王子か〜。翳りのある目元、立派な体躯で、淡々とお仕事する献身のダンサーだとか。観たかったナ。
我が家は今月、引っ越しを敢行する予定です。苦手な整理整頓、ガラクタ処分、荷造りに時間を取られるため、ますますブログの更新ができなくなりそうです。
なにが厄介かというと、そらやっぱり、何でもかんでもため込んで捨てたがらない家人と折り合いをつけつつ、こっそりガラクタを処分することだわ。
なんだろうなーーー
その昔、心理学を専攻していた友人がこんなことを言ってのけよりました。女流の棋士は将棋より囲碁に多い。なぜかというと、手持ちの駒を失って闘っていく将棋よりも、どんどん持ち分を増やしていく碁の方が、女の本性に合っているからだと。
真偽のほどはともかく(酒の席で出まかせを言うたのかもしれん
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2009/5/18
雨の週末覚え書き 読書
雨の週末につき、たまった録画(オペラ)と図書館の本がほぼクリアできました。
今日5月18日(月)の夜9時半からウェブラジオでシューベルティアーデ2008の歌曲コンサートの録音を聞くことができます。毎週番組表を更新してくださるokaka1968さんのブログ1号館にて、情報をいただきました。
5/18 (Mon) 21:30-23:00
Musiq3
ユリアーネ・バンセ(ソプラノ)
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾソプラノ)
イアン・ボストリッジ(テノール)
クリストファー・モルトマン(バリトン)
ヘルムート・ドイチェ、
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
ブラームス:愛の歌Op.52、
四重唱曲Op.92、Op.54、
新・愛の歌Op.65
(2008/9/4 アンゲリカ・カウフマン・ザール)
オー、ボストリッジ、恋のバトルを歌うのね。ソット・ヴォーチェだけではないところを聴かせたまえ♪
今日観たオペラ
利口な女狐の物語
ヤナーチェク
デニス・ラッセル・デーヴィス指揮
アンドレ・エンゲル 演出
2008年10月 パリオペラ座
後半40分ほどを観ました。全部録画できなかったのが悔やまれます。なんて素敵な舞台でしょう。すらりとして若々しく、ちょっとコケティッシュな女狐ビストロウシカはエレナ・ツァラゴワ(ソプラノ)。そして雄狐はハナ・エステル・ミヌティルロ(メゾだよね)、これまで見たズボン役の中で、彼女は1番だ♪ 2人のデュオは、女性たちが裏声も高らかに歌う俗謡を思い出しました。
ハイビジョン映像で見ても遜色のない衣装、小道具、それから出演者たちのメイク(色がきれい!)。メルヘンチックで愛らしい動物たちの衣装はファッションセンスのポイントも高い。おフランスの動物は、着ぐるみでは満足しないわね。オペラに出演するならばと、自前の衣装を調達するべくブティックへ行ったのでしょう。
モラヴィアの広野、そこに積もる雪、一面のひまわり畑、街道に沿って立つ電柱、広い空…すべてがすっきりと、澄んだ色づかいでまとめられていました。
死者の家から
ヤナーチェク
マーラー室内管弦楽団
ピエール・ブーレーズ 指揮
パトリス・シェロー演出
2007年7月 プロバンス大劇場
原作はドストエフスキーの「死の家の記録」。
なかなかの見ごたえ。オペラは夢の国でなくっちゃ、と思っていたけれど、この映像にはなにか強い吸引力を感じました。耳の奥まで届いて私を揺さぶってくる音楽に抵抗を感じることもなく、囚人たちが語る言葉の字幕を一新に読んで2時間弱。舞台美術、演出もよかった。すごい〜〜。
読み終わった本
人を殺すとはどういうことか
長期LB級刑務所・殺人犯の告白
美達大和 新潮社
高い知能によって、いったんは成功者となった筆者が、独善的な論理によって殺人を犯した経緯。そして検事の論告、弁護人やプロの刑務官との対話によってそれに気づき、罪の重さに苦しみ、つぐないを模索してきた記録。
中盤は服役した刑務所で出会った重犯、長期刑の殺人犯たちの観察記録。このあたりは、塀の中の懲りない面々を内側からレポートしたという感じ。問題提起でもある。
筆者は、後悔すれども罪はもはやつぐないきれるものではないと知っている。刑期は無期。仮釈放は望まず、一生刑務所で過ごせればいいという。社会的に透明になって天寿を全うすることがつぐないだと? それはもったいない、と私は思う。弱者を助けるために働きたいという若いころからの志を果たすべく、その並外れているらしい能力を、社会に出て発揮すればどうかねえ。
優雅なハリネズミ
ミュリエル・バルベリ
河村真紀子 訳
早川書房
著者バルベリは、日本びいきが高じて、近年京都住まいを実現させたというフランス人の哲学の先生。
貧しい農民出身のため、自らの知性をひた隠しに生きる高級アパルトマンの管理人(未亡人)ルネと、アパルトマンの住人の娘パロマ(世界のくだらなさに幻滅している自殺志望の天才少女)。そこへ入居してきた日本人の男やもめオヅ。
ルネの猫はレオン、オヅ氏の猫は2匹いて、キティとレーヴィン。
ルネの命の水は芸術。
パロマは2人と出会い、ほかの誰かを助けよう、そうすればさだめに負けず生きていける、と思い至る。
最後は読んでいて涙、涙。
それにしても、読んでいて笑ってしまう描写が、カサコソとさりげなく散りばめられているお話であった。
オズ氏の部屋のトイレは水洗ボタンを押すと、水の流れる音はせず、モーツァルトの《レクイエム》から〈呪われた者〉がきこえ渡るんである。即座に「悪趣味ぃ〜」と思ったが…あのメロディー、のっけの
♪・・・・・ ♪・・・・・
を思い浮かべると…
…くるくる回る水と…
!なるほどーっ!
と、膝を打ってしまうのであるよ。
2
今日5月18日(月)の夜9時半からウェブラジオでシューベルティアーデ2008の歌曲コンサートの録音を聞くことができます。毎週番組表を更新してくださるokaka1968さんのブログ1号館にて、情報をいただきました。
5/18 (Mon) 21:30-23:00
Musiq3
ユリアーネ・バンセ(ソプラノ)
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾソプラノ)
イアン・ボストリッジ(テノール)
クリストファー・モルトマン(バリトン)
ヘルムート・ドイチェ、
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
ブラームス:愛の歌Op.52、
四重唱曲Op.92、Op.54、
新・愛の歌Op.65
(2008/9/4 アンゲリカ・カウフマン・ザール)
オー、ボストリッジ、恋のバトルを歌うのね。ソット・ヴォーチェだけではないところを聴かせたまえ♪
利口な女狐の物語
ヤナーチェク
デニス・ラッセル・デーヴィス指揮
アンドレ・エンゲル 演出
2008年10月 パリオペラ座
後半40分ほどを観ました。全部録画できなかったのが悔やまれます。なんて素敵な舞台でしょう。すらりとして若々しく、ちょっとコケティッシュな女狐ビストロウシカはエレナ・ツァラゴワ(ソプラノ)。そして雄狐はハナ・エステル・ミヌティルロ(メゾだよね)、これまで見たズボン役の中で、彼女は1番だ♪ 2人のデュオは、女性たちが裏声も高らかに歌う俗謡を思い出しました。
ハイビジョン映像で見ても遜色のない衣装、小道具、それから出演者たちのメイク(色がきれい!)。メルヘンチックで愛らしい動物たちの衣装はファッションセンスのポイントも高い。おフランスの動物は、着ぐるみでは満足しないわね。オペラに出演するならばと、自前の衣装を調達するべくブティックへ行ったのでしょう。
モラヴィアの広野、そこに積もる雪、一面のひまわり畑、街道に沿って立つ電柱、広い空…すべてがすっきりと、澄んだ色づかいでまとめられていました。
死者の家から
ヤナーチェク
マーラー室内管弦楽団
ピエール・ブーレーズ 指揮
パトリス・シェロー演出
2007年7月 プロバンス大劇場
原作はドストエフスキーの「死の家の記録」。
なかなかの見ごたえ。オペラは夢の国でなくっちゃ、と思っていたけれど、この映像にはなにか強い吸引力を感じました。耳の奥まで届いて私を揺さぶってくる音楽に抵抗を感じることもなく、囚人たちが語る言葉の字幕を一新に読んで2時間弱。舞台美術、演出もよかった。すごい〜〜。
人を殺すとはどういうことか
長期LB級刑務所・殺人犯の告白
美達大和 新潮社
高い知能によって、いったんは成功者となった筆者が、独善的な論理によって殺人を犯した経緯。そして検事の論告、弁護人やプロの刑務官との対話によってそれに気づき、罪の重さに苦しみ、つぐないを模索してきた記録。
中盤は服役した刑務所で出会った重犯、長期刑の殺人犯たちの観察記録。このあたりは、塀の中の懲りない面々を内側からレポートしたという感じ。問題提起でもある。
筆者は、後悔すれども罪はもはやつぐないきれるものではないと知っている。刑期は無期。仮釈放は望まず、一生刑務所で過ごせればいいという。社会的に透明になって天寿を全うすることがつぐないだと? それはもったいない、と私は思う。弱者を助けるために働きたいという若いころからの志を果たすべく、その並外れているらしい能力を、社会に出て発揮すればどうかねえ。
優雅なハリネズミ
ミュリエル・バルベリ
河村真紀子 訳
早川書房
著者バルベリは、日本びいきが高じて、近年京都住まいを実現させたというフランス人の哲学の先生。
貧しい農民出身のため、自らの知性をひた隠しに生きる高級アパルトマンの管理人(未亡人)ルネと、アパルトマンの住人の娘パロマ(世界のくだらなさに幻滅している自殺志望の天才少女)。そこへ入居してきた日本人の男やもめオヅ。
ルネの猫はレオン、オヅ氏の猫は2匹いて、キティとレーヴィン。
ルネの命の水は芸術。
パロマは2人と出会い、ほかの誰かを助けよう、そうすればさだめに負けず生きていける、と思い至る。
最後は読んでいて涙、涙。
それにしても、読んでいて笑ってしまう描写が、カサコソとさりげなく散りばめられているお話であった。
オズ氏の部屋のトイレは水洗ボタンを押すと、水の流れる音はせず、モーツァルトの《レクイエム》から〈呪われた者〉がきこえ渡るんである。即座に「悪趣味ぃ〜」と思ったが…あのメロディー、のっけの
♪・・・・・ ♪・・・・・
を思い浮かべると…
…くるくる回る水と…
!なるほどーっ!
と、膝を打ってしまうのであるよ。
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2009/5/14
マリア・グリンベルク CD・レコード
今宵、モーツァルト党帰宅開口一番
「いちばんええ季節になったなあ」
…む? なんかサクランボが飛んでる気がする。
やれやれ誕生日。美しい5月に生まれたことに感謝。多少やさぐれだども。桜のように、毎年花が咲き、新緑が青葉に変わるころ、かわいらしい実が色づくならいいのになあ。
で、2月ごろからおりにふれて聴き続けている
マリア・グリンベルクの
ベートーヴェン ピアノソナタ全集


リヒテル、グールド、アラウ、グルダ。御大の弾くベートーヴェンをいくつか聴いてきたけれど、今はグリンベルクがいちばんしっくりくる。
まずは、ベートーヴェンだからと身構えて聴いているコチコチ頭の自分に気づく。それから、清新ないくつもの歌に、まるで初めて気づいたかのように嬉しくなる。今までなに聴いてたんだ?
たぶん今の私が、青(春)から朱(夏)にかけては遠くを見ながらぽ〜っと…を旨としているから、ベートーヴェンのソナタをそんなふうに感じるのだろうと思う。
?年中そんなふうかな?
シャカリキになって鑑賞せず、たいていスピーカーに背を向けて聴く。頭の中は雑念で満たされているのだけれど、あるときふと、これまでとは違うイメージがぽかっと浮かぶように、メロディーや和声やひとつひとつのタッチに感応することがある。
「熱情」の第2楽章は、教会の聖堂に響くコーラスのようだ。有名どころのたいそうありがたい聖歌隊ではなく、小さな町の教会合唱隊。
…感じたことを言葉にしようとすると、たちまちバカバカしい繰り言になってしまいそうな、自分だけが覚えていればいい幸せ、そんな味わい。
んなこと言ってると身も蓋もないので、なんとか覚え書き 思いつきの断片を、飛び散らないように捉まえて行きたいとも思う。
連休明けからはずっと、11番から15番にかけて聴いている。
2
「いちばんええ季節になったなあ」
…む? なんかサクランボが飛んでる気がする。
やれやれ誕生日。美しい5月に生まれたことに感謝。多少やさぐれだども。桜のように、毎年花が咲き、新緑が青葉に変わるころ、かわいらしい実が色づくならいいのになあ。
で、2月ごろからおりにふれて聴き続けている
マリア・グリンベルクの
ベートーヴェン ピアノソナタ全集

リヒテル、グールド、アラウ、グルダ。御大の弾くベートーヴェンをいくつか聴いてきたけれど、今はグリンベルクがいちばんしっくりくる。
まずは、ベートーヴェンだからと身構えて聴いているコチコチ頭の自分に気づく。それから、清新ないくつもの歌に、まるで初めて気づいたかのように嬉しくなる。今までなに聴いてたんだ?
たぶん今の私が、青(春)から朱(夏)にかけては遠くを見ながらぽ〜っと…を旨としているから、ベートーヴェンのソナタをそんなふうに感じるのだろうと思う。
?年中そんなふうかな?
シャカリキになって鑑賞せず、たいていスピーカーに背を向けて聴く。頭の中は雑念で満たされているのだけれど、あるときふと、これまでとは違うイメージがぽかっと浮かぶように、メロディーや和声やひとつひとつのタッチに感応することがある。
「熱情」の第2楽章は、教会の聖堂に響くコーラスのようだ。有名どころのたいそうありがたい聖歌隊ではなく、小さな町の教会合唱隊。
…感じたことを言葉にしようとすると、たちまちバカバカしい繰り言になってしまいそうな、自分だけが覚えていればいい幸せ、そんな味わい。
んなこと言ってると身も蓋もないので、なんとか
連休明けからはずっと、11番から15番にかけて聴いている。
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2009/5/10
山のツツジ 読書
昨日、副サイトの「Capriccio」にコメントをいただきました。昨年3月にエントリーした「十二夜 祭りのあとは、ご勝手に」
に、演出家の三輪えり花さんから。
三輪さんは2009年6月に東京で、『夏の夜の夢』の遊び語り(朗読と歌と音楽の会)を上演されるそうです。
三輪さんのHPに案内があります。
シェイクスピアの脚本をもとに朗読と歌と音楽ですか♪ 舞台芸術というのは、日々新しく創作されていくのですね〜。
そういえば、今日の新聞に司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」と「義経」を、朗読と演奏と舞踏(フラメンコまたは舞)によって上演する朗読活劇「Recita Calda」なるものが出ていました。会場は京都の壬生寺。燃えよ剣!ですね。
さっそくウェブで検索していたら、この引用に出くわしました。
「おれは隊長じゃねえ。副長だ。副長が、すべての憎しみをかぶる。いつも隊長をいい子にしておく」
(燃えよ剣)
…そうか、あの副キャプテンの独白の出典はこれだったか(遙か昔の身内の話)。
須磨浦公園の敦盛塚。
首は須磨寺に、胴体はここに、ということらしい。

平敦盛。平家物語によれば、坂東武士の熊谷次郎直実が須磨海岸で討ちとったという平家の公達(敦盛の最後)。
直実は豪奢な戦装束の敦盛を組み伏せたものの、どこに刀を刺したらよいかと迷うほどの美少年だった。絶命した敦盛の腰に笛が差されているのを見た直実は、決戦の前に聞こえた笛の主はこの貴人だったのかと、感じ入る。後に直実を仏門に導いたのは、この出来事だったとか。
直実の厭戦気分。このような出会いが人の運命をコロリと廻す、風雅なことです。
この日の須磨浦公園にアツモリソウは見あたらなかったので、かわりに山のツツジなど。

うちの田舎の年寄りは、この花を「モチバナ」と呼ぶ。いい色だ。
本日読了
1945年のドイツ 瓦礫の中の希望
テオ・ゾンマー 山木一之 訳
中央公論新社
0
に、演出家の三輪えり花さんから。
三輪さんは2009年6月に東京で、『夏の夜の夢』の遊び語り(朗読と歌と音楽の会)を上演されるそうです。
三輪さんのHPに案内があります。
シェイクスピアの脚本をもとに朗読と歌と音楽ですか♪ 舞台芸術というのは、日々新しく創作されていくのですね〜。
そういえば、今日の新聞に司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」と「義経」を、朗読と演奏と舞踏(フラメンコまたは舞)によって上演する朗読活劇「Recita Calda」なるものが出ていました。会場は京都の壬生寺。燃えよ剣!ですね。
さっそくウェブで検索していたら、この引用に出くわしました。
「おれは隊長じゃねえ。副長だ。副長が、すべての憎しみをかぶる。いつも隊長をいい子にしておく」
(燃えよ剣)
…そうか、あの副キャプテンの独白の出典はこれだったか(遙か昔の身内の話)。
須磨浦公園の敦盛塚。
首は須磨寺に、胴体はここに、ということらしい。

平敦盛。平家物語によれば、坂東武士の熊谷次郎直実が須磨海岸で討ちとったという平家の公達(敦盛の最後)。
直実は豪奢な戦装束の敦盛を組み伏せたものの、どこに刀を刺したらよいかと迷うほどの美少年だった。絶命した敦盛の腰に笛が差されているのを見た直実は、決戦の前に聞こえた笛の主はこの貴人だったのかと、感じ入る。後に直実を仏門に導いたのは、この出来事だったとか。
直実の厭戦気分。このような出会いが人の運命をコロリと廻す、風雅なことです。
この日の須磨浦公園にアツモリソウは見あたらなかったので、かわりに山のツツジなど。

うちの田舎の年寄りは、この花を「モチバナ」と呼ぶ。いい色だ。
1945年のドイツ 瓦礫の中の希望
テオ・ゾンマー 山木一之 訳
中央公論新社
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2009/5/4
GW2009のテーマは 日帰りの旅
気ぜわしいGWにつき、ゴロゴロ音楽鑑賞もブログの更新もままならず。このように日にちを遡ってエントリーするというていたらく。忙しいと言えるのはけっこうなことだと思うのですが、ええかげんな覚え書きになりそう。
そいでもって、図書館で予約していた本の順番が、ここへ来て一気に私のところへ回ってきたため、2週間で読まねばならない単行本が4冊
う〜ん、ダメかもしれん。
とりあえず、一昨日行った須磨の写真など。
下車したのは山陽電鉄須磨浦公園駅。写真は相互乗り入れしている阪神電車。赤い「特急」という文字の下にトラ縞のプレートをつけています。ホームで試合がある日なのだな。負けたんだっけ?
ロープウェイで上がった須磨浦山上から西方向、明石海峡と大橋をのぞむ。

逆光で何やらはっきりしませんが、神戸側の橋のたもとは戦前から続く関西の西の一等地。今はかなり様変わりしたそうですが、昔はお金持ちの邸宅がいくつもあったとか。
かつての私の職場もそのあたり。時々刻々、光と色が移ろう海峡と大阪湾、そして淡路島や対岸の泉南を眺めていたものです。給料もらって贅沢なことです。おかげさまで、夜景や絶景を売りにした旅行にやたらと憧れることもありません。働く日常で見る夕陽ほど美しいものはナシ。
次は東方向、須磨海浜公園(砂浜)から中央区ポートアイランドあたりまで。右上方が神戸空港島です。晴天続きで霞んでいるため、それより先の大阪方面はよく見えません。

海岸に沿って走るJR山陽本線。車窓から海に降る雪を見ながら帰った土曜日が懐かしい。

読了(4月26日)
この胸に深々と突き刺さる矢を抜け
白石 一文 講談社
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そいでもって、図書館で予約していた本の順番が、ここへ来て一気に私のところへ回ってきたため、2週間で読まねばならない単行本が4冊
とりあえず、一昨日行った須磨の写真など。

下車したのは山陽電鉄須磨浦公園駅。写真は相互乗り入れしている阪神電車。赤い「特急」という文字の下にトラ縞のプレートをつけています。ホームで試合がある日なのだな。負けたんだっけ?
ロープウェイで上がった須磨浦山上から西方向、明石海峡と大橋をのぞむ。

逆光で何やらはっきりしませんが、神戸側の橋のたもとは戦前から続く関西の西の一等地。今はかなり様変わりしたそうですが、昔はお金持ちの邸宅がいくつもあったとか。
かつての私の職場もそのあたり。時々刻々、光と色が移ろう海峡と大阪湾、そして淡路島や対岸の泉南を眺めていたものです。給料もらって贅沢なことです。おかげさまで、夜景や絶景を売りにした旅行にやたらと憧れることもありません。働く日常で見る夕陽ほど美しいものはナシ。
次は東方向、須磨海浜公園(砂浜)から中央区ポートアイランドあたりまで。右上方が神戸空港島です。晴天続きで霞んでいるため、それより先の大阪方面はよく見えません。

海岸に沿って走るJR山陽本線。車窓から海に降る雪を見ながら帰った土曜日が懐かしい。

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け
白石 一文 講談社
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2009/4/22
びわ湖ホール情報など バレエ・ダンス
びわ湖ホールからDMが来ました。
近日発売予定の公演案内などです。
心待ちにしていたマリインスキー速報がひとつ。
11月28日・土(開演時間未定)のセルゲイエフ版「眠れる森の美女」に予定されているソリストは、エフゲーニャ・オブラスツォーワとウラジーミル・シクリャローフとのことです。オブラスツォーワは、映像しか見たことがないので楽しみです。「16歳の誕生日のオーロラ」は、きっとはまり役だろうな♪
シクリャローフくん演じる、狩りの場でもの思いに沈むデジレ王子、リラの精が見せるオーロラの幻想を恋慕する王子…なんてのも楽しみ。
リラの精、妖精たち、そして宝石などのソリストは、きっと3年前の「海賊」びわ湖公演と同じく、若手だな。おとぎ話、お花畑のバレエにはちょうどよいかと。
マリインスキーバレエ2009年日本ツアーの公式サイトはこちら。
歌劇場管弦楽団は、東京公演のうちシチェドリン作曲の「イワンと仔馬」のみ、演奏するようです(12月8日と9日)。うち、8日はゲルギエフ指揮。
びわ湖では、マリインスキー公演の1週間後にタラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ団(キエフバレエ団)の「白鳥の湖」(12月5日・土)と「くるみ割り人形」(6日・日)です。キエフバレエの「白鳥の湖」は、舞台美術や衣装をリニューアルしたそうです。
この12月6日は、マリインスキーが兵庫芸文センターで「白鳥の湖」公演です。主役予定ソリストは誰だろう。
キエフバレエは、12月13日(日曜日)に、神戸文化ホールで「白鳥の湖」を上演します。一昨年と同じく、オケを帯同してくるようです。キャストは決定していないのかもしれませんが、来日予定ソリストとしてフィリピエワ、シドルスキーらの名前があります。
神戸文化ホールのサイトを見ていたら、海外からのオペラ公演もありました。
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」(ウィーンの森バーデン市立劇場) ♪全幕バレエほどの価格だわ♪ いってみようかな。
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近日発売予定の公演案内などです。
心待ちにしていたマリインスキー速報がひとつ。
11月28日・土(開演時間未定)のセルゲイエフ版「眠れる森の美女」に予定されているソリストは、エフゲーニャ・オブラスツォーワとウラジーミル・シクリャローフとのことです。オブラスツォーワは、映像しか見たことがないので楽しみです。「16歳の誕生日のオーロラ」は、きっとはまり役だろうな♪
シクリャローフくん演じる、狩りの場でもの思いに沈むデジレ王子、リラの精が見せるオーロラの幻想を恋慕する王子…なんてのも楽しみ。
リラの精、妖精たち、そして宝石などのソリストは、きっと3年前の「海賊」びわ湖公演と同じく、若手だな。おとぎ話、お花畑のバレエにはちょうどよいかと。
マリインスキーバレエ2009年日本ツアーの公式サイトはこちら。
歌劇場管弦楽団は、東京公演のうちシチェドリン作曲の「イワンと仔馬」のみ、演奏するようです(12月8日と9日)。うち、8日はゲルギエフ指揮。
びわ湖では、マリインスキー公演の1週間後にタラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ団(キエフバレエ団)の「白鳥の湖」(12月5日・土)と「くるみ割り人形」(6日・日)です。キエフバレエの「白鳥の湖」は、舞台美術や衣装をリニューアルしたそうです。
この12月6日は、マリインスキーが兵庫芸文センターで「白鳥の湖」公演です。主役予定ソリストは誰だろう。
キエフバレエは、12月13日(日曜日)に、神戸文化ホールで「白鳥の湖」を上演します。一昨年と同じく、オケを帯同してくるようです。キャストは決定していないのかもしれませんが、来日予定ソリストとしてフィリピエワ、シドルスキーらの名前があります。
神戸文化ホールのサイトを見ていたら、海外からのオペラ公演もありました。
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」(ウィーンの森バーデン市立劇場) ♪全幕バレエほどの価格だわ♪ いってみようかな。
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