おとといの土曜日から11連休のところもあるという、すばらしきかな日本の5月(あ、まだか

)。しかもお天気よさそう。
サントリー美術館 天保山(大阪)、
マリー・ローランサン展に行きました。

バレエ・ファンとしては、ローランサンといえばバレエ・リュスの「牝鹿」(1924年)舞台美術を語るべき? でも私が好きな作品は、それより10年ほど前のものです。独自の画風を確立しつつも、まだキュビズムの影響を色濃く残していた初期(1914年頃まで)の、リズミカルな輪郭線!これを見るのがなにより楽しみ。この線に、音楽を感じるから
円熟期(1920年代〜)になると、その「輪郭線の音楽」が細密な色の階調に取って代わる。これもいいのだけれど(たとえば「らっぱをもって」など)。
写真は私の1番のお気に入り
「読書」(右下)と
「青と黒の帽子の少女」(左下)
その上が「チェロと二人の姉妹」
すべて1913〜1914年。
この時代のものの方が、描かれている女性のさまざまな意思(意識)を感じるから好き。モーツァルト党は、帽子の少女が東京暮らしの大学生に似ているからお気に入り。マリー・ローランサンを見た時はいつも、初期の作品の中にそういうのを見つけて喜んでいる。
左端の丸いのは「接吻」(1927年頃)、右上のが「バラの女」(1930年)。初期の作品に見られる輪郭線は、ない。
◆本日の読書
哀れなるものたち
アラスター・グレイ 著 高橋和久 訳
2008年/早川書房
ものすごくヘンテコで美しくなくて、気持ちよくないという顔をしながら聴くしかない現代音楽みたいな小説。素材とプロットは高校時代から現在まで、学校や社会でレクチャーされた近代史、ローカルなエピソード、そして自分の足で立つ女友達から聞いた話のごったまぜ。ぐるんぶるん振り回されて、目が痛くなったところでやっと終わった
過剰な人
斎藤孝 著
2004年/新潮社
どんな人間でも存在していいんだ。大賛成。