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投稿者:sweetbrier
仁菜さん、コメントありがとうございます。嬉しいです。
イアン・マキューアンの“Atonement”、英国での発表は2001年の夏です。日本では2003年に単行本が出ていて、これは全3部が1冊になっています。私はこれを図書館から借りて読みました。

仁菜さんは第2部の戦場の場面が、映画では長く感じられましたか。あれでも原作のエピソードをいくつもカットしているんですよ。やっぱり興行的には、そこまで盛込むのは無理なのでしょうね〜。私は、この部分は第1部よりも集中して読むことができました。なので、ロビーが衰弱せずにダンケルクまで辿り着いたときには「早すぎ」と思いました。

感じ方は人それぞれだと思います。私は、残念ながらこの映画では、ロビーとセシーリアの愛が運命と戦った(運命を変えようとした、という意味ではありません。なすすべがない運命の中で、見えない相手の方を向いて立ち続けたという意味です)、その部分があまり迫ってこなかったと思いました。

「読者があっと驚く結末」は、文字で読めるので、映画よりずっと確実にこの小説のプロットが仕組んでいるものが見えてくると思います。お楽しみに♪

http://ivory.ap.teacup.com/sweetbrier/
投稿者:仁菜
(長すぎたので、続きです)
愛については、確かにね。最初、この映画の情報を知った時、(監督が同じせいか)「プライドと偏見」のようにヴィクトリア朝の物語かと思ったのですが、もっと現代に近い時代設定なのですね。その点では、愛があそこまで貫けるものなのか、疑問は残りましたね。もしかしたら、長い別離の果てに、お互いの気持ちが離れてしまうのではないか、ということも考えられたのです。事実、ブライオニーが姉を訪ねた時、彼女の部屋に来ていたのは別の男性ではないかと思ったのです。そうしたら、ドアの向こうにロビーがいて、逆に驚きましたね。あ、帰って来られたんだと。そうしたらまた、再び軍に戻らなければならないということで、まだ彼の冤罪は晴れていないのか、としか思えなかったのですが。

そもそも、後で考えるとこれも不自然でした。むしろ、二人が(再会できたとしても)以前と同じ感情を持ち続けることはもはや不可能なのではないかと思いました。その方が自然のような気がしたのです。あそこまで二人の愛を成就させようとする点(特にラストの場面)が、かえって事実と違うという風に思えたのは考えすぎでしょうか。「もしかしたら、こんな風に二人は幸せでいられたかもしれないのに」という最後のナレーションが、かえって、そんなことはありえないのでは、という気持ちにさせました。しかし、一方、二人の味わった地獄のような日々を考えると、あのような幸せな場面もあってよかったのか、とも思います。ま、ああいう結末ゆえにこの物語は「究極のラブストーリー」になったのでしょうが。

いずれにしても私はまだ原作を読み終わっていないので、読後には違う思いを感じるかもしれませんが。とにかく、「読者があっと驚く結末」というのが、映画によって中途半端にされたのではなければよいが、と願いつつ早く最後まで読みたいと思っています。


http://ninajewel.blog90.fc2.com/
投稿者:仁菜
こんばんは。
「つぐない」観られたのですね。
私の方は「贖罪」を読み始めました。が、文庫本で上下に分かれており、ネットで買ったら下巻が来るのは6月下旬になりそうなのです。
上巻の方は、(私にしては)すごい勢いで読みかけているのですが、(電車や待合室、喫茶店などで読むために)文庫本にしたので、途中失速するかもしれず、また、「上」を早く読み終えても「下」がなかなか来なかったらストレスが溜まりそうです。(でも近くの書店には置いてなくて)これ、発表されたのは結構前なのでしょうか?上巻の奥付には'opyright 2001 by Ian McEwan'となっていますが。

「上」は第1部で終わっているようなので、その後がどうなっているか、チラッと見ることさえできませんが、映画は後半が物足りないのですね?
私は映画しか知らないので、戦争の部分が(ロビーが戦場から故国へ戻る道が)ずい分長いように(オデッセウスのようになかなか国へ帰れないと)感じたのですが、それでもカットされているのですね?

>映画を見ただけでは、どの部分が事実で、どの部分がブライオニーの(「見ていないことは人から聞いた」という)創作なのか、わからない

そうなのですか?私はあの映画の中ではわかるように思えたのですが。例えば、第1部は、ブライオニーの見た光景と、実際にあったことが両方とも描かれているので、その辺りはわかるように思うのですが、もっと別の箇所でわかりにくい点があるのでしょうか。

>原作を読むより先に映画を見た人が、彼女の「贖罪」に対してフラストレーションを抱くのではないか

確かにそうです。あれでは「贖罪」と言えるかどうか。その意味で切ない物語だと感じたのですが。



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