2009/9/18

旅と歌  四季折々

 北海道のとうもろこしが届きました。大学生の旅行土産。札幌の場外市場で、生のコーン粒を勧められ、それが甘くて美味しかったのでと。黄色いスイートコーンと、ピュアホワイトという色素のない品種。9月15日の朝採りだということです。穂を手に取ってみると、厚みのある葉に包まれてどっしり重い。長さたっぷり、真ん中の太り具合も十分。現れた実もこんなに大きい!ほんまに真っ白!
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 札幌、とうもろこし、と言えば啄木の歌にあるねえ…と話しかけてみましたが、「一握の砂」は石川啄木と暗記しただけや、と応える。まあその〜私も似たようなものだが、この歌を読んで話をしてくれた先生がいたのよ。

    しんとして幅廣き街の

    秋の夜の

    玉蜀黍の焼くるにほひよ

 今となっては、土産のとうきびにその歌の味がするよ。

 それにしても、9月の朝採り玉蜀黍ってハウス栽培かしら…と思ったが、啄木が札幌に初めて降り立ったのは明治40年の9月14日だったとか。はて、これはいつ詠んだ歌? 昔の人は玉蜀黍を保存食にして、夏が過ぎ、冬が近くなっても食べていたのかな。

 啄木の歌にちなんで、うちでも今夜は茹でずに焼いてみました。

 黄色い「スイートコーン」は砂糖醤油をつけながらガスコンロのグリルで。水無両面焼きの新品コンロが焦げた醤油で傷みかけたので、あとの「ピュアホワイト」は素焼きに。何か味付けがいるだろうということで、ご近所さんの広島土産、「海人の藻塩(あまびとのもしお)」をつけて食べました。

 ガブリとかぶりついたときの歯ごたえが、そりゃもうリッチ。粒のボリュームは、関西通常版の2倍はあるな。ざくっと深いのさ。グリルで焼いてなお、パンパンにふくらんだ実から甘い汁がたっぷり。

 広島出身の友人が自慢の藻塩は、ホンダワラを使って製塩されたもの。
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「焼くや藻塩の…」って、あったよね。と、今度は古文に強いモーツァルト党に聞いてみる。

「やくやもしおの・・・ミモコガレツツ」
「上の句は?」
「そ、そんな急に言われても」

 インターネットは便利。

  来ぬ人を
   まつ帆の浦の 夕なぎに
  焼くや藻塩の
   身もこがれつつ

「いやぁ〜、逆(下の句から上の句を言い当てる)は難しいなあ。エントロピーが高くなるほうやから

 …私が解らんと思ってテキトーなことを


 松帆の浦は、淡路島の北端。その少し西に、江崎灯台があります。対岸の舞子に住んでいた友人が、毎日その灯台の灯を見ながら、いつかあそこへ行ってみたいと思いつづけ、ついに職場の遠足で灯台ツアーを敢行。私も便乗して行ったことがあります。友人は達成感で大感激しておりましたが、私は小さなフェリーの船旅の方がおもしろかったよ。まだ大橋がなかったころのお話。灯台は・・・対岸から憧れるものだよ、ねえ。

 明日から私は友人と旅行です。初めて降り立つ九州へ。これでとりあえず列島全制覇。点と線だども。

 先日、近所の若い子に「連休どうする?」と聞いたら、カレと電車で何処かへ行きますとやら。「どちらへ?」とさらに聞くと、「コインで決めながら…」ですって。
まあ いいわねえ。
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