2006/12/26

ピカソとダンス  DVD・VHS

12月22日に投稿したVHSジャケット写真パリオペラ座の「ディアギレフの夕べ」。この商品はアマゾンもタワレコも品切れです。これは、1990年にパリオペラ座で上演されたバレエ・リュス作品の映像集です。

同時期に発売された映像に、やはりバレエ・リュスの「青汽車、三角帽子」があります。こちらはDVD化されました。

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ピカソとダンス「青汽車」「三角帽子」

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ピカソとダンス「青列車」「三角帽子」

このDVDには「ある結婚 ― 画家と舞台芸術」題したドキュメンタリーがついています。1917年から1924年にかけて、バレエ・リュス作品の衣装、装置デザインで活躍したピカソと、コクトー、振付家マシーン、ディアギレフたちの写真やフィルムです。三角帽子のリハーサルシーン動画もあります(ピアノ伴奏)。

ピカソとバレエリュスの関わり始めから訣別までを、パラード(キュビズム)、三角帽子(スペインへの回帰)、プルチネラ(キュビズムのセットに18世紀風の衣装)の美術を追うことで、わかりやすくまとめられています。

肝心のバレエですが


青汽車は、ブルートレインが出てくるわけではなく、特筆するほどのストーリーもありません。フランスのとある海岸におしゃれな男女が登場するオペレッタ・バレエです。歌の代わりにバレエなのね。見どころは、パリオペラ座の美形ダンサー@バレエ・リュス再現メイクとシャネルの衣装かな。

三角帽子は、市長が笑いものになり、庶民がしてやったりと喜ぶ話です。主演カップルの粉屋とその女房はどうやらモテモテのタイプ。仲はよいのですが、イケメンが通れば「あらっ」、いい女と見れば「おっ」と、よそ見も忙しい夫婦。

見どころは、ピカソの衣装と装置です。装置はシンプルな線で描かれ、傾き加減が絶妙。そして色紙を切って貼付けたような彩色。この彩色は町衆や市長の衣装で存分に使われており、しかも遊びがいっぱい盛込まれていて面白いです。

踊りは「なんちゃってスペイン」です。
粉屋役のカデール・ベラルビはファルッカを熱演。革袋の酒をラッパ飲みし、ジャジャジャンッという前奏で「お〜胸がむらむら〜」というしぐさの後、おもむろに踊り始めます。「三角帽子」全曲版では、ここでベートーヴェンの交響曲「運命」のテーマが出てくるのかな? バレエでは、省かれていたようです。(12月27日追記:Niklaus Vogelさんに教えていただいて、その箇所を無事聴き遂げました)

このバレエを振り付けたレオニード・マシーンは、作曲者のマヌエル・ファリャの案内でアンダルシアを旅したそうです。そこでアンダルシア舞踏を教えてくれるダンサーを見つけ、ロンドンへ連れて行きます。しかし、マシーンは主役の座は譲りませんでした。

“ballet is not a medium for truth,
but rather one for showing illusion
to a privileged audience”

(ドキュメンタリー「ある結婚」より引用)
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2006/12/27  19:20

投稿者:sweetbrier

「運命」の主題、無事聴き遂げました! Niklaus Vogelさん、ありがとうございます。今日の投稿で、まずこのことを書きますね♪

「ピカソとダンス」、興味を持ってくださったようで、書いた甲斐がありました。ほんとに散財ですね、すみません。
クラシック作品とはずいぶん趣が違いますが、異なる才能をまとめ上げる天才ディアギレフの仕事をみごとに復元した舞台だと思います。

http://ivory.ap.teacup.com/sweetbrier/

2006/12/26  23:45

投稿者:Niklaus Vogel

sweetbrierさん、こんばんは!
今また「三角帽子」を聞いています。「運命」の主題に関しましては、拙ブログでのコメント欄に記しましたので、ご参照いただければ幸いです。
「三角帽子」は歌が入ることもありますが、とてもストーリーの描写を追いやすい作品であると思います。
さて、ピカソとバレエを題材にした映像が存在していることさえ知りませんでした!
「まだまだ愉しみは残っているなぁ」という喜ばしい気持ちと「いくら散財しても足りないくらい」というため息が混じります(笑)。
またよろしくお願いいたしますm(_ _)m

http://yaplog.jp/niklausvogel/

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