2011/3/22

3月11日B  

子供たちに会えた安心感もほんの少しで、容赦なく余震が続く。
とりあえず家に入ると、倒れていたのはパーテーションだけだった。
クリックすると元のサイズで表示します

時計や学校の予定表などをかけておいた間仕切りで、
天井と床の間に突っ張らせて置いたものだ。
2台がバッタリと倒れ、かけていた物が落ちていた。

幸い液晶テレビと食器戸棚は無事だったが、
戸棚の中のガラスのコップが落ちて、下に散乱している。
クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

食器戸棚に突っ張るもの(商品名マグニチュード7)を付けていて本当に良かった。
破片が危ないなーと思ったが、眺める暇も無く大きい余震が来る為に
怖くてすぐ外に出てしまって何も出来ない。

停電になっていて情報が何も無く、ケータイは電話もメールも出来ない状態。
どうしても旦那に繋がらないのだ。
仕事の帰りに1回だけ「Cメール(au同士のメール)」が届いたが、
それ以降送る事さえ出来ない。
「帰ってきたよ!子供たちも無事だったよ!」と伝えたいのだが届かない。
旦那から「家具大丈夫かな」とか「あちこち火事です」とかが届くけど、
肝心の家族の事が会話できない。
メールも混乱中なんだな。

揺れる度に外に出ていると、お隣さんがコンビニに行って来たと話してくれた。
でも長蛇の列で、品物もほとんど無いそう。

今晩のご飯どうしよう。何も作れそうに無い。

スーパーは無理そうなので駄目元でコンビニに行こうとしたら、
お向かいのおばさんに声をかけられた。
「暗くなったら何も見えなくなるから、今のうちに準備しないと!」
ああそうか、停電中だ。
食べ物はパンがある。
じゃあ明るさを確保しなくてはと、やっと動く。

母のケータイから電話が来た!

「大丈夫だった?」

お互いがお互いの無事を確認。よく通じたなぁと思う。
実家も家具が倒れる事も無く無事だったようだ。
とりあえずちょっと安心した。
その後は繋がらなくなった。

ロウソクとライター、懐中電灯を探す。
と同時に、大事なものを大きめのバッグに詰める。
逃げる為の準備をしなくては。

「マールとサーヤも大事なものをバッグに入れて」

2人は精一杯考えて、中学に入ったら使うものやお財布、
先月シーで買った「ダッフィー達」を詰めはじめた。
家の中は歩ける所を確保し、明るさも準備。
大事なものは車へ乗せて、自分たちも車に乗り込んだ。
寒いのでエンジンをかけると、ラジオが聞こえてホッとする。
余震で車が揺れる。怖い。
旦那とは連絡がつかない。
少しずつ薄暗くなる中、本当に心細かった。
すると車をノックする人が。
さっき子供たちと一緒にいてくれた近所のおじさんだ。

「何かあったら言ってね」
「ありがとうございます(T_T)」

こういう時の温かい言葉は本当にありがたい。
外は真っ暗になり、気温はどんどん下がる。

「お腹すいた〜」

ああもう6時だ。
子供たちとパンを食べる。
2人はパクパクと平らげたが、私はお腹が空かなかった。
緊張していて食べられないのだ。
チョコもお菓子も食べる子供たちはすごいな。
見習わなくてはと思う。

ラジオを聞きながら車で暖まっていたら、旦那が帰って来た。
良かった!生きて帰って来た〜〜・・・
旦那の職場はパン屋なので、
地震直後からパンを買いに人が並んだらしく、
その対応に追われていたんだそう。お疲れ様・・・

車の中で一夜を過ごそうかとも思ったが、
旦那が帰ってきたので家の中に戻ることにした。
ロウソクに火をつけるが、度重なる大きな余震に点けていられない。
仕方ないので、電池は消耗するけど「懐中電灯」に頼る。

暖房は反射型ストーブがあったが、怖くてこれも点けられない。
なのでリビングに布団を持ってきて、4人で足を入れる。
旦那もパンを食べ、夕飯らしくない夕飯が終わる。
夜の間は水が出ていたので、お風呂やペットボトルに溜めてみた。
暗いけどトイレにも行けた。

8時過ぎに、子供たちが眠ってしまった。
相当疲れたんだろう。
普段着のまま、コートも着たまま寝る事に。
またいつ大きな余震で外に出る事になるか分からなかったから。

案の定、夜中の余震は大きいモノばかり。
しかも間が無いくらい頻繁だった。
ケータイの緊急地震速報でも何度も起こされる。
「寝せてくれ・・・」と思った。

それでもこの時はまだ、
県内外の被害がどれだけかも、これから続く被災生活の事も、
全く分からない状態だった。
長い3月11日だった・・・
0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ