東京バレエ団の兵庫公演「ニジンスキー・プロ」は、男性ゲスト3人を迎え、フォーキンとニジンスキーの作品を上演しました。
午後7時開演、15分の休憩を2回とって、終演は午後9時半を少し過ぎていました。アレクサンドル・ソトニコフ指揮、関西フィルハーモニーの演奏は、表情豊かな音色を聴かせてくれました。コンサートのレパートリーにもなっているのでしょう、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」(木管のソロはもちろん、弦楽器のピアニシモが印象的)とストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」がよかったです。ひとつだけ注文をつけるとしたらペトルーシュカ、金管の強奏。もっと突きぬけてほしかったな〜。
開演1時間前の芳賀直子さんによるプレ・トークは、ダンサー・ニジンスキーを20分で語るものでした。スクリーンに映された薔薇の精や牧神、金の奴隷の写真は、初めて見るものがいくつもあました。
当初、ウラジーミル・マラーホフと東京バレエ団の公演と銘打ち、レ・シルフィードとペトルーシュカに出演を予定していたマラーホフは、膝の再手術のため降板しました。代わりに来日したダンサーたちは、このうえないメンバーでした。でも、いつかはマラーホフが踊るフォーキン作品を観たいものです。
マラーホフは開演直前、幕前で挨拶しました。膝はまだギプスかサポーターで押さえているのでしょうか。曲げにくそうで、歩き方がほんの少しだけぎこちなかったです。2月の「マラーホフの贈り物」公演を約束してくれました。「みなさん、愛しています」とも。楽しみにしています。
日時:2007年9月19日(水)
開演:19:00
会場:兵庫県芸術文化センター 大ホール

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