私的な富士山についてのメモです。このほどタイトルを『月山記』から変更しました。
2006/7/3
前回紹介の山梨県立博物館の葛飾北斎の『冨嶽三十六景』展は
いよいよ今度の日曜(7/9)までとなりました。
ご覧になった方の感想として、
シリーズ46点が一気に見られるなんてすごい・・・とか、
思っていたより小さな版画だけど、表現はとても豊か・・・とか
多くの好印象が聞かれました。
そのうちの「甲州三坂水面」もたいへんおもしろく
北斎の遊び心に触発され、現代版をコラージュでやってみました。
北斎はオリジナルだけど、いまデジタル技術により
驚くべきほどの表現の可能性があるにもかかわらず、
北斎ほどの独創性はなかなかもてませんね。
さて「甲州三坂水面」は、御坂山地から見た、河口湖に映る
いわゆる“逆さ富士”を主題にしていますが、
次の二つの点がとても独創的です。
1)実景の富士と湖面の富士の位置関係をこわすことにより
画面の構成をよりスケールの大きいものにしている
2)実景の富士を夏山とし、湖面の富士を雪のある冬山とすることにより
時間をまたいで富士の豊かさの広がりを表現している
実際の富士山を何らいじめることなく、自分の世界で、存分に富士山を
あらたにクリエートしている・・・?!!
こうした視点で富士を見て、大切にすることに、多くの人が賛同するなら
世界遺産登録への途も現実的になってくるのでしょうね。
なぜ世界遺産なのかも含めて・・・

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投稿者: ide3
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