上田クリスマスの読み聞かせ会
平成20年12月16日 信濃毎日新聞 東信欄 掲載
童話作家かがいみえこさん魔女に扮しお話披露
上田市天神1のエディターズミュージアム(荒井きぬ枝代表)で14日、同市在住の童話作家かがいみえこさん(54)によるクリスマスの読み聞かせ会「お話魔女おばさん」があった。
若い母親や子どもたちに本やミュージアムに親しんでほしいーと開催。魔女に扮したかがいさんが、クリスマスにちなんだ自作の童話の紙芝居、絵本、短編小説を披露、親子連れら約二十人が耳を傾けた。
紙芝居の物語は「キンピカコンとスッカラコンのホーリーナイト」。缶詰工場などを営む金持ちの「キンピカコン」と、つましく暮らす歌の好きな「スッカラコン」という二匹のキツネが主人公だ。
金稼ぎにしか関心がないキンピカコンが、クリスマスの夜にスッカラコンのコンサートに行って歌を聞き、幼少時の思い出や仲間との気持ちの共有といった、物や金では得られない温かさに気付くーという話を、十四場面の影絵調の絵とともに進めた。
二歳の長男とゼロ歳の次男を連れて初めてミュージアムを訪れた会社員女性(31)=上田市上田原=は「大人も引き込まれる物語だった。子どもたちはまだクリスマスなど分からないけれど、大きくなっても思い出すような日を毎年重ねたい」と話していた。