信濃毎日新聞 2011.6.18 地域覧 掲載
来月10日の公演前に脚本家・武居さん
脚本家倉本聰さん脚本・演出の舞台「歸國」の上田公演実行委員会は16日夜、7月10日の同公演を前に「歸國と富良野塾を語る会」を上田市天神のエディターズミュージアムで開いた。
倉本さんが北海道で主宰した演劇塾「富良野塾」で学んだ脚本家、武居秀剋さん(34)=埴科郡坂城町=が当時の思い出や「歸國」の見どころを話した。
武居さんは長野市の松代高校、兵庫県宝塚市の宝塚造形芸術大(現宝塚大)を卒業後、22歳で北海道富良野市の同塾へ。2年間、40人ほどで共同生活をし、農作業で生活費を稼ぎながら脚本を学んだ。「塾にテレビはなく、倉本先生の作品が放送されるときは、先生の自宅でみんなでテrビを見た」と振り返った。
「歸國」については「舞台セットが機械を使わずに次々と変化する。他会場の公演で『これはマジックか』と驚かれている」と紹介。「好奇心旺盛で、誰もやっていないことを思い付く先生らしい、すごい舞台になると思う」と話した。
公演は実行委と信濃毎日新聞社が主催し、上田市民会館で午後5時半開演。チケットは一般6千円、高校生以下4千円で、信毎販売店などで販売している。問い合わせはエディターズミュージアム(☎0268-25-0826)へ。