小宮山量平への招待ー時代的認識と自立的精神を巡って
週刊上田 コラム「陽葉」 2015.12.12掲載
◆上田市教育委員会主催の「うえだ4大学リレー講座A」として、長野大学で行われた、
「小宮山量平への招待―時代認識と自立的精神を巡って」を聴講しました。講師は同大学の長島伸一教授。小宮山さんがこのような形で語られるのはおそらく初めてでしょう。亡くなられて3年半の歳月を改めて感じました。 ◆戦後日本の出版界に編集者として大きな足跡を刻み、上田で『千曲川』4部作、『昭和時代落穂拾い』3部作などの作品を残した業績は計りしれないものがあります。地元を代表する学者によってその仕事が跡付けられることを、ご本人も喜んでいることと思います。 ◆「自立的精神の確立」をキーワードに、若い時代の小宮山さんに焦点を当て講座は展開、これまであまり触れられなかった終戦直後の「再建上田自由大学」が紹介されました。小宮山さんらのお膳立てで高倉テル・大内兵衛・羽仁五郎らが講義しています。長島教授は小宮山量平研究を深めると言明。期待は大きいです。(F) (注)F氏は、元週刊上田編集長 深町稔氏です