「うの花忌」は2008年から開催。みずみずしい白い花(ウツギ)が飾られた会場で、親交があった人たちがマイクを握って思い出を話した。月刊誌編集者として灰谷さんを中心とした対談企画を手掛けた新海均さん(64)=埼玉県所沢市=は「(企画で)小宮山先生にいただいた文章が見事で感服した」と振り返った。
小宮山さんの長女荒井きぬ枝さん(69)は「永さんが一昨年、車椅子で来てくれた時の言葉が『憲法を守りましょう』だった」と紹介し、改憲に向けた動きが活発化する現状を危ぶんだ。
3人と親交があった在日韓国人のミュージシャン趙博さん=大阪市=は、ギターなどによる関西弁を交えた弾き語りで、灰谷さんの作品を紹介したり、安倍晋三政権を風刺したりして会場の笑いを誘った。