明けましておめでとうございます。
今年の年賀状をお届けします。Bonne Année !
孫の悠吾は16歳になりました。
椋太は10歳に、泰平はもうすぐ9歳です。
父に会わせたい───、どうしてもそう思ってしまうのです。
かって、幼い私に語りかけた父の文章が遺っています。
──たんとたんと「いや」と言いなさい。
それはシャンと自分で自分を支える第一歩だ。──
今のこの国のありようを目のあたりにして、
「いや」と言える強い心を持ちたい・・・・・と。
孫たちにも、どうか父の思いが伝わりますように───。
昨年の暮れに訪れたパリの街。
「Non(ノン)」というプラカードをかかげてデモ行進をしていた
高校生たちの姿が目に焼きついています。
2019年のはじめに 荒井 きぬ枝
============================================ 父が遺した小さな文章を見つけました。
新年を迎えてもなお、心からの「おめでとう」を言えない世情。
くじけそうな私の心に、父の言葉が静かに沁み入ってきます。
2019.1.9 荒井 きぬ枝
最悪に耐える勇気
残念ながら愚かな対策のすべての虚しさが証明される世紀末の一年となりそうです。
商品券もダメ。自自もダメ。けれども、中坊公平さんのような正義の士が居る限り、希望を捨てないで、笑いを忘れないで、耐えぬきましょう。20世紀人の最後の誇りは、これほどの悪しき𧮾間(注)を、見事に耐えぬいて見せることではないでしょうか。私たちが、最悪を耐えぬいて見せることが、21世紀人たちへの最良の贈り物となるかも知れません! *𧮾間(けいかん・谷間の意)(出版クラブだより 1999年1月1日号 「新年の名刺交換」より)

ミュージアムにある遺影は、亡くなった年(2012年)のお正月、
記事のために信濃毎日新聞社のカメラマンさんが撮って下さったものです。