2011/5/11
星型の涼しげな花はボリジ
ちょっとうつむいて
恥らうように咲くけれど
とっても元気で
私たちをもエネルギッシュにしてくれるハーブです

アドレナリンの分泌を高めると言われ、
古代ローマの兵士たちは
遠征の前にボリジを漬け込んだワインを飲んだとか。
イギリスの古い言い伝えにも
"A garden without borage is like a heart without courage"
(ボリジの無い庭は勇気のない心のようだ)
とあります。
学名のBorago(ボラゴ・・・ラテン語)の由来は
coragoがなまったものといわれており、
cor・・courage(勇気) ago・・I bring(もたらす)
の意味があるとも。
cor ago は「心臓に効く」という意味もあるようです。
16世紀にマッティオレ(イタリア植物学者)は
ボリジの強心薬の効果を認めています。
もうひとつの説は
イタリア語のボラ(borra)・・・毛
フランス語のブーラ(bourra)・・・綿毛
植物全体にある毛からきているとも。
ボリジ (Borage)
学名 Borago officinalis L.
科名 ムラサキ科 一年草
原産地 シリア
一年草ですが、種も大きく、簡単に育ちます。
発芽から開花までが4ヶ月足らずと短いので
こぼれダネで何度も発芽開花する強いハーブです。
(ただし暑さと長雨に弱いので注意)
寒さにも比較的強いため、発芽していれば軒下などで越冬出来、
3〜4月ごろにも花が咲きます。
全草が毛で覆われています。
マドンナブルーと言われる透き通るような美しい青い花は
サラダにしたり、砂糖菓子を作ります。
(白花、ピンク花もあります)
葉にはきゅうりのような風味がありますから
採りたての柔らかい葉をサラダにしたり
ゆでたりスープにしていただきます。
多くの粘質物やカリウム硝酸塩、タンニン、カルシウム、
マグネシウ、アラントイン(少量)などを含み
発汗、利尿、鎮痛、鎮咳など
多くの働きがあり、古くから大切な薬草です。
アロマテラピーキャリアオイルとして
ボリジの種から抽出したオイルがあります。
ボリジオイル
リノール酸、γーリノレン酸を主成分とし、
イブニングプリムローズオイル(月見草オイル)や
ローズヒップオイルに似て、
肌の老化予防などに使用します。
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