2012/3/8
古くからハーブクラフトのひとつとして楽しまれているものに
フルーツポマンダー(オレンジポマンダーなど)があります。
オレンジやレモン酢橘など柑橘類にクローブを刺して
乾燥させたものが、クリスマスの頃に作られ、
クリスマスツリーに吊るしたり
クリスマスプレゼントに添えられたり、
新年の魔よけ、お守りなどとして使われます。
クリスマスのオーナメントとしてだけではなく
可愛いアレンジを付け、オールシーズン飾っていただける
お守りを作りました。

作り方は生のオレンジにクローブを刺し
パウダー(シナモン、オリスルート、ベンゾイン)をまぶしつけ
乾燥させます。
これはストーブの前で乾燥中
乾燥には1ヶ月余りかかりますが、クローブやパウダーで
香りだけでなく、カビることも防いでいます。
ポマンダー(Pomander:香り玉)の歴史
*Pomme d'umbre (アンバーのりんご)
今のように香水のない時代には、
アンバーグリス(マッコウクジラから採られるグリス状の香料)を
りんごのように丸めたものがポマンダーとして使われていました。
その後ヘンリー5世がフランス遠征で、
戦利品の金銀細工を施した器に、
ムスクやアンバーグリスなどの動物性天然香料を入れたものが
ポマンダーとして使われるようになりました。
貴族の女性はポマンダーをガードルに吊るして、
香りを楽しんだと言われています。
こういった香料やハーブなどを使っていた人々は
ペスト大流行の時にも命を落とさなかったようで、
天然の香りには抗菌作用が高いことがわかります。
オレンジなどにクローブを刺す、現在のフルーツポマンダーになったのは
16世紀になってからで、
トーマス・ウルジー枢機卿(ヘンリー8世の時代)が
リンゴをくり抜き、スポンジにしみこませた香酢を
つめたことが始まりです。
祈りをするために貧民屈にも出入りを余儀なくされていた枢機卿にとって、
病原菌や悪臭から身を守る大切なものだったのです。
今でもイギリスでは、幸運のお守りとして
クリスマスの頃に作られ新年の飾りとされています。
クローブは抗菌防腐作用が強く、
完全に乾いたポマンダーは何年も香りを楽しむことが出来ます。
以前、ハンプトンコートフラワーショーの会場で、
年配の女性がオレンジポマンダーを作っていました。
ハンプトンコート宮殿は、トーマス・ウルジーが建立し、
ヘンリー8世に献上されたものですから、
オレンジポマンダーとは深いつながりがありますね。
2012/3/6
白馬八方でリーゼンスラローム大会が開催されました。
私は競技には参加しませんでしたが、
多くの仲間たちや影山の応援と
今シーズン最後のスキーを楽しんできました。
八方尾根にスキー場が作られて100年。
リーゼンスラローム大会は第66回、私が産まれる前から開催され
毎年、休むことなく続けられてきた歴史ある大会です。
山楽荘に集う仲間たちは60代から20代と幅広く、
「山楽レーシング」チームの一員として
クラスごとに大回転のタイムレースに望みました。
優勝こそ逃しましたが男女ともに何人か入賞し
「山楽レーシングは強いよね」という見知らぬ人の会話も。。
今年から男子は70歳以上、女子は60歳以上のクラスも出来、
元全日本デモや元オリンピック選手から単なるスキー愛好家まで
参加者はそれぞれ自己ベストタイムに挑戦する人、
完走を目指す人など様々で
ゴールしたすべての人の笑顔がなんとも清々しく充実しており
「応援よりも参加したほうが絶対楽しそう・・・」
2キロ余りのコースに旗門が立てられ
その旗門をクリアしながら滑走します。
(初日2キロ余り、二日目1,6キロ余りで
それぞれ旗門が立ちます。二日目は確か48だったかと)
タイムレースですから、のんびりは滑っていられません。
多くの選手が1〜2分台でゴールです。
応援の声も聞こえないほどの緊張感と恐怖。
急斜面になると
30度を超える斜度を、出しうる限りのスピードで
恐怖と戦い、コースを見極めながら滑走する訳ですから
「自己との戦い」の数分を終えゴール出来た時の安堵感、開放感や喜びは
きっと経験者にしかわからない「快感」なのでしょう。
昨年から参加の影山も、
今年初の友人も「楽しい!はまった!」と笑います。
素敵な笑顔を見せてくれる選手たち。
「私も仲間になりたい!」
大会が終わり旗門が外された後のコースを
(兎平ゲレンデから名木山ゲレンデまで)
途中、急斜面の手前ではスピードがぐんと落ちましたが
初めてノンストップで滑りきることが出来ました。
旗門通過の難関がありますが、完走することを目指し
私も挑戦してみようかしら・・・
(甘い!といわれるかしら?)
来年、エントリーしているかも(笑)
でも、その前にまずトレーニングしなくちゃね!!
それが出来なきゃ無理ね〜
2012/3/5
きょうは暖かい雨。
この時期は雨が降ると、その度に
すべての植物たちが一回り大きく生長してくれるよう。
いつもならば1月には咲き始めていたニオイスミレも
蕾の数がまだ少なく、
アトリエ店先の花もやっとぼちぼち、といったところ。
それでも、ロケット(ルッコラ)もミントも
イタリアンパセリも大きな葉っぱになり
春到来を知らせてくれます。
きょうは二十四節気 啓蟄
虫たちも植物たちも活動が始まりますね。
これから、ハーブたちの本領発揮、
嬉しい季節になってきます。