札光星、札大谷 男女共学に転換 生徒確保へ 08年度から(北海道新聞)
私立男子校の札幌光星中学・高校(札幌市東区)と私立女子校の札幌大谷中学・高校(同)が二○○八年度から男女共学制に転換することが八日、分かった。少子化などにより両校とも生徒数が定員を割り込んでおり、共学化で生徒の確保を目指す。月内にも道に正式に届け出る。
札幌光星は○八年度入試から中学、高校とも女子にも門戸を広げる。札幌大谷は○八年度は中学のみ男子も受け入れ、一一年度までに高校も共学化する。
札幌光星によると、中学はほぼ定員(一−三学年で三百十五人)を満たしているが、高校は定員(同千八十人)の八割程度だ。○六年度の入試では、高校の倍率は三・三倍と高かったが、最終的に私立共学校や公立に入学するケースが多かったという。同校は「女子を受け入れ、大学進学の実績をさらに上げたい」と話している。
札幌大谷も生徒数は中学が定員(同三百人)の五割強、高校も定員(同千六十人)の八割強にとどまっている。
道内では少子化を背景に私立高校の共学化が進み、最近では一九九八年度に男子校の北照(小樽市)と女子校の双葉(同)など、九九年度は男子校の北海(札幌市豊平区)と女子校の札幌静修(札幌市中央区)などが共学化した。
札幌光星の共学化で道内の男子高校は北嶺(札幌市清田区)と函館ラ・サール(函館市)、函大有斗(同)の三校となる。
道学事課によると、私立中学・高校で定員を変えずに共学化する場合は認可は不要で届け出のみ。道は「両校とも特に問題はない」として受理する方針だ。

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