ここに、愛知の技 航空ミュージアム30日開館(中日新聞)
県が航空分野の産業観光拠点と位置付ける「あいち航空ミュージアム」が三十日、県営名古屋空港(豊山町)にオープンする。国産初のプロペラ旅客機「YS11」や戦前の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)など、いずれも県内で開発された六機が並び、航空機の歴史や仕組みも学べる。二十日に報道陣ら向けに内覧会があった。六機はいずれも一階に置かれている。大村秀章知事によると、将来的には、開発が進む国産初の小型ジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)の試験機も展示する構想がある。
二階から一階を見下ろせる設計。展望デッキの屋上からは、名古屋空港に離着陸する飛行機やヘリコプターを間近で見学できる。二階では、日本の航空史に名を残す百機を二十五分の一サイズで再現した「名機百選」が、十三年ぶりに日の目を見る。かつて名古屋空港ターミナルビルの航空宇宙館に展示されていた。パイロットの仕事を疑似体験できるシミュレーション装置や、飛行機の歴史を紹介する映像コーナーもあり、大人から子どもまで楽しめる。入場料は大人千円、高校・大学生八百円、小中学生五百円。火曜休館。
ミュージアムに隣接して、三菱重工が同じ三十日にMRJの量産工程などが見学できる「MRJミュージアム」を開館する。単館での入場料は航空ミュージアムと同額だが、両館のセットは、大人千五百円、高校・大学生が千二百円、小中学生七百五十円と割安になる。

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