イギリスの半数はEU離脱を望んでいないのに、なぜジョンソンが大勝したのか(NW)
イギリスの半数はEU離脱を望んでいないのに、なぜジョンソンが大勝したのか。保守党を大勝に導いたのはジョンソン首相の剛腕なのか?(12月14日、支持者に演説。2016年の国民投票のとき、残留支持は48%にのぼった。今では残留のほうが離脱より優勢だ。それなのに、ジョンソン首相率いる保守党の圧勝によって離脱が不可避になった。悲劇は日本でも起こり得る。12月12日に行われたイギリス総選挙の最終結果が発表された。
保守党 365議席(+47)
労働党 203議席(−59)
保守党の圧勝である。余裕で過半数の326議席を超えた。労働党の約1.8倍の議席となっている。3年半前の国民投票では、約48%の人がEU残留を支持した。選挙直前の12月7日のDeltapollsの世論調査によると、再国民投票があった場合の投票は、残留が45%、離脱が39%、わからないが16%だった(ただし、「再国民投票を望むか」という質問では、望まない人のほうが多い)。ここ数ヶ月の傾向では、ほとんどすべての世論調査で、離脱よりも残留のほうが上回っている。

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