住宅、低迷続く 価格指数、4四半期連続マイナス(日経新聞)
米国の住宅市場の不振が続いている。6月までの官民双方の統計で都市部を中心に値下がりに歯止めがかからない状況が明らかとなり、7月の一戸建て住宅販売は市場予想を下回る結果となった。米国経済の最大の懸念材料である住宅市場の回復が遠のけば、金融機関の不良債権と住宅の在庫が膨らみ、貸し渋りに拍車がかかる悪循環も収まりそうにない。
米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が26日発表した4―6月の住宅価格指数は季節調整済みの前期比で1.4%下がった。下落幅は過去最大(1.7%)となった1―3月よりもやや縮小したものの、4四半期連続のマイナスとなった。今の方式で調査を始めた1991年以来、ほぼ一貫して右肩上がりで推移してきた指数が1年間も下がり続けるのは初めての局面だ。
一方、米商務省が同日発表した7月の新築一戸建て住宅販売件数は季節調整済みの年率換算で51万5000戸となり、前月を2.4%上回った。プラスは3カ月ぶり。ただ、市場予想の平均値(52万5000戸)を下回り、前年同月に比べると35.3%落ち込んだ。

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