2009/6/23

百人一首應答歌一  日記と歌論

秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ   天智天皇


春されば霜にはげまし葺かせたまふ甍に映る君が眞袖よ   ながれのおも



春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山   持統天皇


秋されば稔り乞ひ祈む乙女らが丹の頰かがよふ耳梨の山   ながれのおも


百人一首は日本人の美意識の基準として今なほ深く浸透してゐるところあるかと思へます。
僕はかつて万葉から勅撰二十一代集準勅撰集それにめぼしい私家集といつた辺は読み漁り、世々の歌人の技法のおほよそには通じてをりますので、彼ら各々の作の詠まれた環境を慮りつつ屋上屋ながら應答唱和してみようといふ試みです。

天智持統の御製に和するに季節をうつして治世の艱難をしのがれて民をめぐみたまふ帝徳を讃へる形式にしてみました。二首目の耳梨山とは香具山畝傍山とならぶ大和三山です。

百番歌は流されたまへる順徳天皇の 「百敷や古き軒端のしのぶにも」云々の作ですからしまひがちと侘しくなるかとは予想されますが、一回ごとに二首を不定期で追加致します。

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