2009/8/5

閃光  讀史つれづれ

遷らせし大本営も戰場と安樂椅子忌みたまへる大帝

玄関に高張り提燈掲げたり舊幕臣の伯爵邸は

扼腕し切齒し手放せし遼東の要所に簇出せり居留地は

懇ロニ請ハレ赴ク廣島ノ朝閃光ニ重ナル黒イ雨

太陽ノ數千倍ノ熱線ノ即チ灼キツケタル死ノ影ヨ
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2009/8/5

百人一首應答歌 二十四  日記と歌論

八重むぐら茂れる宿の寂しきに 人こそ見えね秋は来にけり恵慶法師

千露布く葎がうへに雁がねを待ちわびてなほうら枯るる宿ながれのおも

原歌盛夏の吟なれば新冬の季を移してましてわびしき風情を


風をいたみ岩打つ波のおのれのみ くだけてものを思ふころかな
源重之



岩の上に生ふる小松に寄るしぶきなめしとおもふな常ならぬ世を
ながれのおも

報われぬ恋をなげく原歌に対して懸想された女の立場から。いたづらになびいて見たところでやがて飽きて捨てられむよりはとの覚悟を岩打つ波に対して岩の上に生ふる小松と造型してみました。
なめし無情の意。

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2009/8/5

裁判員  日常 時事

映し出す死體寫眞に堪へ得ず目をそむけしか裁判員は

竝び立つ特使の左殊更にやつれを隱す北の首脳は

離れ聞く女刺客の演説よ矮種の馬に餌やりながら

平成に交響楽を求め得ず闇を模索の間奏曲か

をさまらむ鞘のこしらへ替ふるのみと冷めゐて雲間にいさよふ月を見る
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