2009/8/12

百人一首應答歌二十七  日記と歌論

嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る右大将道綱母


ひとり寝の稚児を力に待ちまけぬ君たちわづらふひまもさまでは
ながれのおも

久しく通はずなつてゐた夫がたづねて来たところを夜も遅くなつてから門を開けたことをとがめいへば女がかく返歌した閨怨の歌ですね。男は処処通ふところあつて目移りしてゐたのでせう。蜻蛉日記の作者です・



忘れじのゆく末まではかたければ 今日を限りの命ともがな儀同三司母


忘らえし世のことうらみ染め替へむ色も口惜しあたらこの袖ながれのおも

生きながらへて飽きられ疎まれむよりは、思はれてゐる花と色香の盛りにこそ世をさりいつまでも思ひびととして貴方の胸に留まりつづけてゐたいといふ本歌の趣旨もなるほど女心でせうか。その辺を忖度して。

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2009/8/12

夏つれづれ  日常 時事

黄金蟲いつの間にかも入りこみてもがきてゐたる網戸の隙よ

いぶかしむことき天氣の続く夏地震は昨夜に續きて今朝も

しぬのめの雨降りやまぬ窓の外をかすかに蝉の鳴きまじりつつ

鳳仙花群れ咲くガードの柱蔭を拔けてむくげの盛る四つ辻

性欲に翳りはなしとおもへども日灼けし顏のすくなき今年
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