2009/8/15

終戰の日  日常 時事

終戰の日の玉砂利を踏みつ來ぬ白鳥うごかざるお濠端

戰後の輪閉ぢきはまらむこの頃かせめぎあふなき世のさるすべり

下駄の音もかろらに下る坂なかば訪ふ庭先の瓢箪棚よ

つつがなく迎ふこの日を嘉し合ひ話題いつしか世界の上に

巡禮を自肅の沙汰よ豚食はぬムスリムが忌み嫌ふ感染
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2009/8/15

百人一首應答歌二十八  日記と歌論

滝の音は絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ大納言公任


世々築きて今に流るる瀧もあれどこの瀧の音にしくものぞなき
ながれのおも

歌讃です。素直にその名歌たるに脱帽して。大納言公任は三十六歌仙を撰して百人一首への先蹤をなした人ですね。美術上の題に取上げられることも多い。三十六歌仙に入つた歌人で百人一首に入れられなかつたは一人のみといふことで、定家がいかに先人の足跡を尊重して対したか知れます

あらざらむこの世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがな和泉式部


かぎりとて逢ふことのいや難くなるまにまうらみもかきぬぐひけむ
ながれのおも

和泉式部の歌はさりげない嘱目とみえるものにも官能の疼きおのづからあらはれてゐるものが多い。なかでの本歌は鬱勃たる官能のうねりがやや諦念におもむかうしして未だ燃え尽き得ぬ覚えます。
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