2009/8/20

百人一首應答歌三十  日記と歌論


やすらはで寝なましものをさ夜更けて かたぶくまでの月を見しかな赤染衛門


かたまけし月のおもひをよそにしていづこへしのびゆくらむ君は
ながれのおも

本歌に続けて作者の心情を代述します。
そもそも本歌が藤原道隆と情を交はしてゐた姉妹のために代作したとのことです。


大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立
小式部内侍


こゑも得ずうち笑まれしか大江山おほへぬ才のあらはれし歌ながれのおも

母の和泉式部が夫藤原保昌に従つて丹後に下つてゐる間出席した歌合で「いつも代作して貰つてゐるお母さんがゐなくて不安でせう。」とからかはれたのに対して即座に本歌を詠み返して面目をあらはしたとの逸話あり、されば応答は面目をつぶされた側のその場つくろひの歌になります。
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