2009/8/24

タイピン  戀さまざま

今年やや日照り不足の夏の間をみそかごとさへ燃えきらず經て

俺にもう飽いたら別れてもよいさ歸り驛裏引く袖いくらでも

作り置きレンジで温め食べる子へつくる笑まひも時に冷めゐて

うかと又離婚も出來ぬお互ひさ棒やさりげなく連れて來い逢ふよ

うとましく煙草の煙りかかる見ぬ贈つたものと違ふタイピン
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2009/8/24

百人一首應答歌三十二  日記と歌論

今はただ思ひ絶えなむとばかりを 人づてならでいふよしもがな 左京大夫道雅


作者はあらう事か伊勢斎宮に定まられて内親王に懸想し通つたため上皇が怒つ警護を固め逢へなくなつたなげきの歌なわけですが、斎宮の側からの逼塞絶望感も詠み添へる次第です。


行く末も告げむにかたきちはやぶる神が定めの別れなりとは
ながれのおも


朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木
権中納言定頼


夕靄も沈めかねてや網代木にかけし衣を宇治の橋姫ながれのおも

本歌は純然たる叙景歌ですが、返しはやはり源氏宇治十帖を下敷きに、薫君と匂宮との三角関係に悩んだ末に身投げした浮船を宇治の川浪が惜しみ網代木に救ひあげさせた体に作りました。朝ぼらけの霧に対して夕靄と配します。

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