2009/9/12

百人一首應答歌四十四  日記と歌論


村雨の露もまだ干ぬまきの葉に 霧立ちのぼる秋の夕暮

寂蓮法師


村雨の涙しのばむ須磨を出て槙立つ山に霧湧く夕べ

ながれのおも


本歌は山郷の秋の夕の光景を歌つて間然するところない叙景歌ですが、返しは能楽の松風村雨の連想して、今は因幡の守として任地にある在原行平が、須磨配流の折に契り交した松風村雨の姉妹の純情をしのぶ形につけました。




難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ 身を尽くしてや恋ひわたるべき

皇嘉門院別当


みをつくしかけむ袖かはかり寝さへ難波江の世を戀ひしわたれば

ながれのおも


一夜ぎりの契りなりにそれぞれにこめられた純情を詠む本歌にさばけた遊冶郎の立場から詠み和します。
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