2009/9/14

百人一首應答歌 四十六  日記と歌論


きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに 衣かたしきひとりかも寝む

後京極摂政前太政大臣


いとどしくつのる戀路のつれなきに霜をかたしくきりぎりすかな

ながれのおも

これは報われぬぬ戀のかたちにとらへて見ました。
作者良経は新古今選者の一人で、定家は彼に仕へてゐたわけです。




わが袖は潮干に見えぬ沖の石の 人こそ知らねかわく間もなし

二条院讃岐


磯浪のたよりぞ遠き沖の石を藻狩り舟さへ寄せもかぬれば
0

2009/9/14

「道」  讀史つれづれ

「道」の字のおのづから籠むる警しめか首晒されし野盗姦婦ら

宦官が忘れ得ざりし先帝の腋の�劼茲気湍里悗燭泙悗ノ

中風を逃れて壞血の海に堪へ梅毒にめぐりあふ新大陸

燒跡にのべつに立てる私有地の札に泣き寝入りせしはいくばく

切り開く道を無斷の停車場の札拔き捨てて固む遮斷機
0

2009/9/14

百人一首應答歌四十五  日常 時事


玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする


式子内親王

堪えてこそ忍ぶる身の名遂げなむと君玉の緒のたばしりのこゑ

ながれのおも

作者は初期に平家追悼の兵を挙げられて討たれたまふ以仁王の妹御といふことで「忍ぶ」要素には事欠かぬ御境遇でしたでせう。その辺もおもひやつて。
不遇の内親王に家司として仕へた百人一首の選者定家が懸想して云々の逸話伝説も後世文芸に影響を与へてゐます。



見せばやな雄島の海人の袖だにも 濡れにぞ濡れし色は変はらず

殷富門院大輔


雄嶋なる海女が磯家に交はす袖濡れにぞ濡れし色は忘れず

ながれのおも

実際にその「海女」と袖を交はした気分になつて。
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ