2009/9/18

百人一首應答歌四十九  日記と歌論


= 来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ =
権中納言定家

= ゆく影をたのみかねてや藻塩焼く煙りの末にかけしおもひは =
ながれのおも


真打にして撰者の定家の作で、彼には代表歌として晴れの場に選ばれてよい歌が他にいくらもあるなかでこの自選は渋いですね。続く後鳥羽院の歌との兼ね合ひも考慮した上でのことか。語と
その辺を考慮としながら応答歌をつけてみました。



= 風そよぐ楢の小川の夕暮は 御禊ぞ夏のしるしなりける =
従二位家隆


= 白き幡忘れ残りのごと流る禊の過ぎし川の朝開け =
ながれのおも

禊の夕暮れもしるしならば、その川の翌朝もさだめし禊の無事済ませたしるしが残つてゐようと。

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