2010/1/5

藍負ふ世 十二韻 字數歌連歌  日常 時事


望月の欠けて沈める西空へ シテ
目配せあへるご来迎見ゆ       ワキ
去年の憂さ忘れ醉ひ笑む雪屋根を   ツレ
ピエロ踏み落ち罠とどろけり     シテ
睡蓮を抜く手も艶ないたはりに    ワキ
まだ寝ぬ頬よお山居させむ      ツレ
顛末はいつも別れしよりの愚痴    シテ
めぐる暦を花にさみだれ       ワキ
着せ遊ぶ雛老ゆ盆會の迎へ火へ    ツレ
ほととぎすこゑ侘ぶる虹色      シテ
莢抜けて蚕豆燃えね浦けむり     ワキ
有為路を委ね褪せぬエロスや     ツレ
もちつきのかけてしつめるにしそらへめくはせあへるこらいかうみゆ
こそのうさわすれゑひゑむゆきやねをひえろふみおちわなととろけり
すゐれんをぬくてもえんないたはりにまたねぬかほよおやまゐさせむ
==あふよ==

てんまつはいつもわかれしよりのくちめくるこよみをはなにさみたれ
きせあそふひなおゆほんゑのむかへひへほとときすこゑわふるにしいろ
さやぬけてそらまめもえねうらけむりうゐちをゆたねあせぬえろすや
==おゐ==

短歌のみならず日本語の韻文全体を今年からは取り扱ひたく、新趣向としていろは字数歌による連歌を折々に紹介致します。四十八音を各二回づつ平均に用ゐれば六韻詠んで三音剰ます。これを二度繰り返して余りの音を題名にしたといふ趣向です。とりあへずは三分の一歌仙としますが、ゆくゆく半歌仙又歌仙なども披露致します。
仮名四十八音は無機質な表記部品ではなく単音にしてすべてこれ品詞です。
生命体としての特質あるにより、人類いづれの言語にも類例ないいろは歌のやうに基礎字母の並べ替へのみを以て純然たる詩世界を無限に構築し得る特質を帯びるに到るわけです。
現代仮名遣なる歴史的勘違ひの瀰漫は国語のかうはた材質を根本に見誤つたものといはざるを得ません。
がこの点については追々委曲を尽くしたく存じます。
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2010/1/3

絶えぬ世の諸波越させ  日記と歌論

絶えぬ世の諸波越させ大空に今明け行く日月をかすめて
鳩醉へり地割れ伏しゐんうるむ屋根
たえぬよのもろなみこさせおほそらにいまあけゆくひ
つきをかすめてはとゑへりちわれふしゐんうるむやね


年末から昨二日にかけて一週間ほど休んでしまひました。
今年の方針としては、いろは字數歌形式の中で短歌及び發句の働きを考へて見ようと思ひます。
一年限定の短歌の歌人となりかつ是を私の全歌集とする既定の方針であるわけです。
短歌は折節には詠みまぜてゆきます。
和歌三十一音と發句十七音の和が丁度四十八音といふ予定調和のごとき韻律体系を日本語は有してゐるわけでこれを生かさぬ手はないであらうと思ひます。

それにしても「初日の出」食の月を引き連れてあらはれた年の運気とはいかなる方向へ向くものでせうか。気になるところではあります。
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