2010/2/25
春塵 日常 時事
春の塵たちあらそはぬ通り拔けへはぐれし鳩と我と入りゆく
陽はややに斜めならむと猫は瞳をほそめて居酒屋の支度時分
春もはや革のコートを腰巻に馳せ行くナナハン相乘り乙女
雲の筋河原の上の空刷けるはたてに十日の月昇り來る
七草をかたどる河原の石疊の煮炊きの痕に夕かげの差す
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陽はややに斜めならむと猫は瞳をほそめて居酒屋の支度時分
春もはや革のコートを腰巻に馳せ行くナナハン相乘り乙女
雲の筋河原の上の空刷けるはたてに十日の月昇り來る
七草をかたどる河原の石疊の煮炊きの痕に夕かげの差す
