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歌集 「流れの面」 予価一千五百円 送料込

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A5変形版 本文二百六十頁
収録歌数平成二十年十一月二十七日より
    平成二十一年十二月四日迄の作歌一千二百五十首を収載

平成二十一年(2009)が萬葉集末尾の歌が詠まれた天平寶宇三年(759)より数へて一千二百五十年に当るにちなんでこの歌数とした。依て以て斯界の隆盛と日本の弥栄を祈念する意味を籠めたはいふまでもない。

内容は作者自体の日常時事詠を地とし、それぞれの立場或いは時代の視点に立つた代述心緒で詠む歴史詠恋歌を模様として展開する歌集構成の連歌である。
以後の世の歌集の作りやうに一つの示唆刺戟を与へるものとならば作者として本懐これに過ぐるはない。
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流れの面 序  




 短歌は基本的に、齋藤茂吉もいふごとく「詠嘆の形式」でありアイゲンの聲かも知れぬ。

 そこから彼の有名な「實相に觀入して自己自然一元の生を寫す」といふその實甚だ多元的融通自在な寫生の説も導きだされてゐる次第であるが、私は他を思ひやりこれに成り代はつてする詠嘆も又一つの意義なしとせぬと思ひ、萬葉以來の「代述心緒」の形式を大幅に取り入れて歴史事象」や愛戀の現場を語りではなく、ドキュメントとしてなるべくその場に居合せた者の視点での詠嘆として提供してゐる。これ又立派に茂吉の知られた論たる「生のあらはれ」ではあるまいか。

 全く順不同到つてランダムな代物ではあるが、飽くまで意識に浮かんだ順序によつてなるこれらの歌をば、自身の日常嘱目や時事詠等を生地とし、これに織り込み綯ひ交ぜる模様として鑑賞する中に、おのづから過去と現在・有情と非情或いは幽明の間の常住不斷の交感を觀取していだければよいかと思ふ。

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2005/8/7

旗日  

一四一 旗日
                    
建国の遺志跡も無い
世に杖失せて旗日過ぎ
滅ぶるゆかり見えぬ埒
我胸抑へ染めん山

けんこくのゐしあともないよにつゑうせてはたひすく
ほろふるゆかりみえぬらちわれむねおさへそめんやま



記念日     入聲質韻日律率

遺範無跡建國日   遺範跡も無し建國日
日章掲稀徒爾律   日章掲ぐるは稀に徒爾に律す
傳承斷絶不見新   傳承は斷絶し新しきも見ず
空抱胸懷何山率   空しく胸懷を抱いて何れの山を率ゐんや



Commemorial of founding of nation       abab

We are scarcely felt the will of founding of nation
And find now few Hinomaru flag at this memorial day.
Traditional mind perishes while we can't found new identification.
I only cover my heart's ache to effort to draw the invisible mountain way.

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2005/8/7

妖精  

一四二 妖精   

妖精を宿す
花の露漉して
描き揃ふ道
藍おほひめぐる
靈も抜け眠れ
世に割らん理さへ

えうせいをやとすはなのつゆこしてゑかきそろふみち
あゐおほひめくるたまもぬけめくれよにわらんりさへ

妖精      入聲陌韻客翼昔

吾欲濾花露   吾花露を濾さんと欲すれば
妖精常作客   妖精は常に客と作り
以整齋天路   以て天路を整齋す
出藍遶羽翼   出藍羽翼を遶り
脱魂安眠到   脱魂安眠到りて
陶然忘今昔   陶然として今昔を忘る


Fay         aabbcc

I'd like to strain
Sweet dew of flower
Where inhabit many fay
To draw dreamy way
In which I sleep
Forget any reason to keep.
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2005/8/7

法王  

一四三 法王
          
法王老いて見守らす
悪路越えんと悩める世
率ゐつ智慧の根を貫けり
挿頭に添へん誰映ゆ瀬

ほふわうおいてみまもらすあくろこえんとなやめるよ
ひきゐつちゑのねをぬけりかさしにそへんたれはゆせ


法王       去聲卦韻界怪畫

法王将老看世界   法王将に老いて世界を看る
常在險路悩妖怪   常に險路に在りて妖怪に悩むを
鼓舞不變英知源   鼓舞して英知の源たること變はらず
誰能継之聖冠畫   誰か能く之を継ぎて聖冠を畫せんや


The Pope           abba

The Pope grows old now and still watch this world
Which is troubled by unadjustable matter continually.
His courage has lead and found any root of wisdom remarkably.
Who can succeed this Mie crown’s shield.


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2005/8/7

竹島  

一四四 竹島
         
竹島の蠻擧見過ごせぬ
日色危ぶむ隣ゆ
恨める杖置かれ居て
千沸く根を吼え誘へ

たけしまのはんきよみすこせぬひいろあやふむとなりゆ
うらめるつゑおかれゐてちわくねをほえさそへ

竹島       上聲皓韻島道島 

不法占據名獨島   不法占據して獨島と名づく
莫赦日本護國道   赦す莫れ日本國を護るの道
以被辱恨多年蟠   辱められし恨みを以て多年蟠れど
固有領土保竹島   固有領土竹島を保つべし


TAKEshima Island       abab

We never ignore the Korean's illegal occupation
Lest we should damage our dignity.
Though they eccentricly protest to the Shimane prefecture's resolution.
It is historical truth that Takeshima island is the Nippon's own territory.

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2005/8/7

淺瀬  

一四五 淺瀬            
        
淺瀬水漬く枝ほころびて
雲居のかげも映ゆるべき
島根に渡す血や笑めれ
塗り營む世負ふ運を

あさせみつくえほころひてくもゐのかけもはゆるへき
しまねにわたすちやゑめれぬりいとなむよおふうんを



春汀       平聲庚韻萌榮成

矮枝漬水猶欲萌   矮枝水に漬かりて猶萌えんと欲す
雲際光耀愈清榮   雲際の光耀は愈よ清榮なり
列島血脈於是新   列島の血脈は是に於て新たに
營世司彩擔平成   世を營み彩を司りて平成を擔はん


Branch at Shallow        abba

Drooped branch half soaking water begins to bud at shallow.
Sunshine day by day revives its glorious splendour
Which renews the blood lineage of every islander.
Let's colour and organize this age to keep fortune for tomorrow. 
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2005/8/7

上臈 翠苑  

一四六 上臈          

臈たけし面に
風色問ひ寄る聲
彩輪憂く冴え居ぬ
常の道澄めば
なほ袖搖れ
夢魔折り經ん

らふたけしおもにかせいろとひよるこゑあやわうくさえゐぬ
つねのみちすめはなほそてゆれむまをりへん

上臈     平聲歌韻何羅科

今拝上臈面   今拝す上臈面
風聲以問何   風聲以て何を問ふや
脂粉包鬱憂   脂粉鬱憂を包み
常道律綾羅   常道綾羅を律す
錦袖未搖蕩   錦袖未だ搖蕩と
蛾眉刻夢科   蛾眉夢の科を刻む


Graceful Lady        ababab

On her graceful face
What ask the song of wind?
Colour rolled about this melancholic space
Where she still keeps ordinal bond.
But her sleeves still wave
Left her bad dream's print.


一四七 翠苑  

先の見えた理ない逢瀬
蛻がほして睨まれる
所は翠苑を向く部屋
夢落ちうつ添ひ寝よ

さきのみえたわりないあふせもぬけかほしてにらまれる
ところはすゐゑんをむくへやゆめおちうつそひねよ

翠苑     去聲霰韻倦面宴

密會重枕稍覺倦   密會枕を重ねて稍倦むを覺ゆ
双眸褥中咎我面   双眸は褥中に我が面を咎む
翠苑一望常用房   翠苑を一望にす常用の房
再抱夢寐設假宴   再び夢寐に抱いて假の宴を設けんや


Suwiwen Park     abab

Feeling now few passion with her illicit relation to renew,
Her eyes stares at my unconsciously dull face.
There is a room from where Suwiwen Park is full of view.
We again embraced each other to play fruitless game.
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2005/8/7

みことうた  

一四八 みことうた
       
御命もち參る戰さの
庭末を棗樹痩せて
滅び搖れ分けし空より
歌寝ぬか笛へ浴む恩

みこともちまゐるいくさのにはすゑをなつめきやせて
ほろひゆれわけしそらよりうたねぬかふえへあむおん

 * 乃木、ステッセル両将軍の水師営の会見を歌ふ佐々木信綱の唱歌に「庭に一本棗の木 弾丸痕も著く」とあります。 

新戰場      平聲陽韻場涼量

奉命吾到新戰場   命を奉じて吾到る新戰場
彈煙裂棗轉荒涼   彈煙裂棗を裂きて轉た荒涼
彼此相殪血猶鮮   彼此相殪れて血猶鮮たり
笛聲遙望恩無量   笛聲遙かに望む恩は無量なるを


New Battle Field        aabb

We came this battle field under empiral order
Where jujube trees were burned for fierce fire.
Now a flutes melody make us be aware of national obligation
Heard from heave to this almost perished dimension.
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2005/8/7

御慰靈   

一四九 御慰靈        

サイパン島御慰靈を拝して

韓支那の靈にも參り
大君やたづね訪はせる
うちひろげ越え貫く技を
愛で踏む世添へん明日ゆゑ

からしなのれいにもまゐりおほきみやたつねとはせる
うちひろけこえぬくわさをめてふむよそへんあすゆゑ

御慰靈      平聲青韻靈銘冥

親幸併拝韓支靈   親幸併せ拝す韓支の靈
望萬歳崖戰禍銘   萬歳崖を望みて戦禍を銘ず
洋帶叡願風波穩   洋は叡願を帶して風波穩やけく
冀築平和通幽冥   冀くは平和を築きて幽冥を通ぜんことを

Impeiral Offering      abab

Offering now a silent prayer contained Korean Chinese memorial,
Emperor desire for peace founded world heartily.
Wave and wind of ocean is quiet to welcome His arrival.
For love truly shall rule through life or death over really.
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