第81回選抜高校野球大会第7日目の結果をご案内します。
3試合とも1点差。2試合が延長戦という接戦の連続でした。
*第1試合
清 峰(長崎)
000 010 000│1
000 000 000│0
福知山成美(京都)

清峰の今村、成美の長岡、2人の超高校級の右腕の投げ合いは、ホームの遠い試合となりました。
清峰は5回、二塁打のランナーを手堅く送り、スクイズで1点をもぎ取りました。
今村の投球は本調子とは言い難く、常にランナーを背負う苦しいマウンドでした。しかし、バントすら許さない鋭い変化球と速球で要所を締めて得点を許しませんでした。
成美の長岡は今村を上回る内容でしたが、最小失点に泣く結果となりました。
*第2試合
箕島(和歌山)
010 110 000 01│4
110 001 000 00│3
開 星(島根)

試合の主導権が行ったり来たりの試合、箕島・森本、開星・春木の両投手も要所を締めて好投します。延長11回表の沼の決勝打もセンターがグラブに入れたかに思えたボールがこぼれたものでした。
運さえも、行ったり来たりした試合でした。
*第3試合
南 陽 工(山口)
000 000 000 2│2
000 000 000 1│1
PL学園(大阪)

9回まで南陽工打線をノーヒットに抑えていたPLの中野が、延長10回に初安打を許すと、急に力みを感じさせる投球になり、痛打を浴びます。
毎回のように走者を背負いながら、決定打を許さない南陽工の岩本も延長10回裏、リードを守ろうという意識から制球を乱します。
投手の精神的な動揺がボールに与える影響力の大きさを改めて感じさせられたゲームでした。南陽工は、あの"炎のストッパー"故津田恒美投手が初出場で達成したベスト8に31年ぶりに到達しました。

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