明日から、バンクーバーオリンピック・フィギュアスケート女子シングルが始まります。まずはショートプログラム。問題は失敗しないこと。
前日練習でのニアミス。「日本選手が私の練習を妨害する」「真央が失敗すると心の底から嬉しい」など、日本選手に敵意をむき出しにするヨナにはプレッシャーという大きな敵が立ちはだかっています。
下記(夕刊フジの記事)のようにヨナには気になるジンクスもあります。
バンクーバー五輪のクライマックスとなる女子フィギュアスケートは、いよいよあす24日(現地時間23日)、前半のショートプログラム(SP)が行われる。世界中どこの下馬評を見渡しても、金メダルの最有力候補は世界女王の金妍児(19)=キム・ヨナ、韓国=だ。一方、日本期待の浅田真央(19)は、メダル候補という程度の扱い。日本勢に「金」の望みはない? だが、五輪の女子フィギュアには気になるジンクスがある。なぜか、大本命が勝てないのだ。
ブックメーカーのオッズ(賭け率)を見る限り、世界女王にライバルは存在しない。別表の通り、キム・ヨナだけオッズが1点台。2位の浅田は5−7倍、安藤美姫(22)は8−11倍と大きく引き離され、鈴木明子(24)はメダル圏外となっている。
世界的な通信社のAP、米国で権威のあるスポーツ誌「スポーツ・イラストレーテッド」もオッズこそないが、金メダルはキム・ヨナという見方で一致。フィギュア不毛の地とされてきた韓国に突如、出現した「フィギュア・クイーン」の世界一を疑う材料はない。
だが、勝利の女神は気まぐれだ。思わぬ転倒↓大減点、大失速の恐怖がつきまとう冬の競技。特に五輪の女子フィギュアに関しては、「あまのじゃく」といえるほどのひいきを見せているのだ。
【1992年・アルベールビル大会】当時、女子で唯一、3回転半ジャンプを跳べる伊藤みどりの前評判が高かったが、転倒もあり銀メダルに。日系米国人のクリスティ・ヤマグチが金メダルに輝いた。
【94年・リレハンメル大会】前哨戦から話題沸騰。本命、ナンシー・ケリガン(米国)が、ライバルのトーニャ・ハーディング(同)の前夫が雇った男に襲われ、ひざを負傷するというきな臭い展開。結局ケリガンは銀、ハーディングは8位。騒々しさをよそに、伏兵のオクサナ・バイウル(ウクライナ)が頂点に立った。
【98年・長野大会】大本命はミシェル・クワン(米国)だったが、同じ米国のタラ・リピンスキーに敗れて銀に終わった。
【2002年・ソルトレークシティー大会】自国開催で金に執念を燃やすクワンは尻もちで銅。女王イリーナ・スルツカヤ(ロシア)は、地元米国のサラ・ヒューズに敗れ銀に。ロシア側は採点に異議を唱えてボイコットを示唆。プーチン大統領が「北米の選手たちは明らかに有利な判定を受けている」と異例の声明を出す事態に発展した。
【06年・トリノ大会】今度こそと意気込むスルツカヤ、サーシャ・コーエン(米国)の下馬評が高かったが、ともにフリーで転倒。SP3位の荒川静香が、華麗な「イナバウアー」のノーミス演技で逆転した。
そして今回、ジンクスを打ち破る役回りはキム・ヨナに託された。
安藤はジンクスを知ってか知らずか、海外メディアに対して、「トリノでも優勝候補はコーエンだったが、予想を覆して荒川さんが金メダルを首にかけ、世の中を驚かせた」と話した。トリノでは女子史上初の4回転ジャンプを引っ提げ、優勝候補の一角にあげられながら、転倒を重ねて15位と惨敗に終わった。まさに五輪は予測不可能な大会。魔物に翻弄(ほんろう)された経験者はよく知っている。
初の五輪となる浅田も笑顔を絶やさず、会見で熱が入る韓国メディアから「ヨナを倒すために4回転(実際は3回転半=トリプルアクセル)をやるそうだが」といった質問を浴びても、「アクセルを含めて調子がいい」と答え、大人の対応に徹している。
一方のキム・ヨナは、母国の報道陣にほとんど口を開かず、選手村にも入らないでホテル暮らし。対照的な日本の選手の余裕に、韓国メディアは不気味さを感じているのか、「わざと余裕を見せてヨナの集中力をそごうという心理戦だ」「あまりに劣勢で心細いので、言葉をでたらめにこぼしてストレスを解消しているのだ」といった分析が、大まじめに行われている。史上初の快挙に向けて、韓国のテンションは上がりまくりだ。
浅田がSPで1度、日本時間26日のフリーで2度挑む予定の大技、トリプルアクセルをすべて決めれば、「金」の可能性は大きいという見方もあるが…。キム・ヨナがジンクスを打ち破るか。それとも、勝利の女神は、バンクーバーでも大本命のヒロインに嫉妬(しっと)するのか。
浅田真央の金の条件は、SPでトップと5点差以内につけること。SPでトップに立つ必要はありませんが、大差をつけられないことが大切です。となれば、無理矢理SPで3アクセルを跳ぶのはどうなんだろうという意見がありましょうが、こればっかりは本人の強い意志ですから文句はありません。FSで『鐘』が完成していれば、ヨナがノーミスだったとしても逆転の可能性は高いです。ただし、ミスをすると目立つというのも『鐘』の弱点です。まさに「両刃の剣」ですが、完璧に演じたら恐ろしい点数がでる可能性もあります。
安藤の動向はよくわかりません。クレオパトラを演ずる為にガングロにしてみたり、髪を切ってみたり、意気込みがあるんでしょうが表情や発言には表れません。何となく不思議な雰囲気ですなぁ。
鈴木明子は……

。上位選手が総崩れになると、トリノの荒川静香の再現が…

。どうなんでしょうか

。
地元選手に高得点が出ると噂される今回の五輪。ロシェット侮るなかれ。
いよいよ、明日スタートですね。

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