
皆さん、既によくご存知の通り、元東京ヤクルトのクローザーだった高津臣吾投手の独立リーグ「新潟アルビレックスBC」への入団が決まりました。同投手は27日、新潟市内で記者会見し「チャンスをもらえて幸せ。新潟の人たちやファンの元気のもとになりたい」と抱負を述べました。
独立リーグはプロ野球を目指す若い選手が中心ですが、球団からの働きかけを受け決断した高津は「若い人のために投げる姿を見せてほしいと言われ、やってみようと思った」と説明しました。
プロ野球歴代1位の286セーブを記録し、米大リーグ時代には2億7千万円の年俸を得た男が、新潟との契約では4月から半年間で200万円です。高津は「野球をやるうえで根性とか忍耐は大事なこと。プレーすることが大好きなので一年でも長くマウンドに立ちたい」と語っています。
新潟の監督は、ヤクルト時代の同僚である橋上秀樹です。橋上監督は「貴重な戦力」と話し、藤橋公一代表取締役も「(人気回復の)起爆剤になる」と期待を寄せました。

高津は広島県出身の42歳。広島工、亜大を経て、91年から03年までヤクルトでプレーし、5度のリーグ優勝、4度の日本一に貢献しました。04、05年は米大リーグのホワイトソックスとメッツで投げ、27セーブをマークしています。06年にヤクルトに復帰して2年在籍後、韓国と台湾のプロ野球でも登板し、四つのプロ球界でセーブを挙げた稀有な存在でもあります。

新潟代表取締役 藤橋公一氏のコメントです。
「この度、念願が叶い、高津投手にご入団頂けることとなり、心から嬉しく思っております。より多くのサポーターの皆様にスタジアムへお越し頂き、熱いご声援をお送り頂きますよう、お願い申し上げます。弊球団はこれからも新たなチャレンジを続け、微力ながら独立リーグ界を牽引していけるよう、そして野球を通じた地域活性化・地域貢献を推進していけるよう、一丸となり尽力して参ります。株主の皆様、スポンサーの皆様、後援会会員の皆様、サポーターの皆様、ボランティアスタッフの皆様、そして弊球団の運営に関わる全ての皆様、これからもご理解とご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。」
そして、HPに掲載された高津臣吾投手の経歴です。
氏名:高津臣吾(たかつしんご)
生年月日:1968年11月25日(42歳)
出身地:広島県広島市南区
身長・体重:181cm・81kg
投打:右投右打
血液型:B型
ポジション:投手
背番号:22
選手歴:広島県立広島工業高校-亜細亜大学-ヤクルトスワローズ(1991〜2003)-シカゴ・ホワイトソックス(2004〜2005)-ニューヨーク・メッツ(2005)
-東京ヤクルトスワローズ(2006〜2007)-シカゴ・カブス(2008)-ウリ・ヒーローズ(2008)-サンフランシスコ・ジャイアンツ3A(2009)-興農ブルズ(2010)
◇経歴
1990年ドラフト3位でヤクルトスワローズに入団。
1993年5月2日、プロ入り初セーブを達成。この年抑え投手に転向し、20セーブを挙げてチームのリーグ優勝、日本一に貢献。
1994年、最優秀救援投手を獲得(初)。
1999年、最優秀救援投手を獲得(2度目)。
2001年、最優秀救援投手を獲得(3度目)。チームのリーグ優勝、日本一に貢献。
2003年、最優秀救援投手を獲得(4度目)。佐々木主浩氏の持つ通算229セーブの日本プロ野球記録を更新。
2004年、FAでMLBシカゴ・ホワイトソックスに入団。抑え投手として活躍。
2005年8月、ニューヨーク・メッツに移籍。メジャー2年間で27セーブを記録。
2006年、東京ヤクルトスワローズに復帰。10月7日の対広島戦(神宮)で、佐々木主浩氏に次いで史上2人目となる日米通算300セーブを達成。
2008年、メジャー再挑戦を経て、同年6月、韓国のウリ・ヒーローズに入団。抑え投手として活躍。
2009年、3度目のメジャー挑戦。
2010年、台湾の興農ブルズに入団。6月、興農ブルズが前期優勝を決め、胴上げ投手に。
NPB(日本)、MLB(米国)、KBO(韓国)、CPBL(台湾)と4つのプロリーグを経験。
◇タイトル・表彰
<NPB> 最優秀救援投手:4回(1994年、1999年、2001年、2003年)
ファイアマン賞:3回(1994年、1999年、2001年)
セ・リーグ会長特別賞 :1回(2003年)
◇個人記録
2002年4月28日:通算200セーブ(史上2人目)達成
2003年6月20日:通算270セーブポイント(日本プロ野球記録)達成
2003年12月:日本プロ野球名球会入り
2006年10月7日:日米通算300セーブ(史上2人目)達成
2006年10月7日:通算273セーブ(日本プロ野球記録)達成
◇通算成績
<NPB> 598試合、36勝46敗286セーブ、761・1/3回、591奪三振、防御率3.20。
※通算286セーブは2010年シーズン終了時点で歴代1位。
※日本シリーズでの通算8セーブ、10セーブポイントは日本記録。また、日本シリーズでは通算11試合に登板し、1点も許していない(防御率0.00)。
<MLB> 99試合、8勝6敗27セーブ、98・2/3回、88奪三振、防御率3.38。
<KBO> 18試合、1勝0敗8セーブ、21回、18奪三振、防御率0.86。
<CPBL>40試合、1勝2敗26セーブ、43回、32奪三振、防御率1.88。

これだけの実績を持つ投手が独立リーグで投げるということになれば、観客動員にも好影響を与えます。ひいては、BCリーグ全体の底上げにもつながることですから、他球団も検討の余地はありますね。但し、高津が活躍すればの話でもありますがね。

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