それでは、4月28日(日)のヴィッセル神戸戦の観戦記に取りかかります。今季、J1から降格してきた3クラブはご存知のように、ヴィッセル神戸・ガンバ大阪・コンサドーレ札幌です。特に、神戸とG大阪は2年前からJ2で戦っている京都サンガF.C.とあわせて、「J2三都物語」を形成しています。本来ならJ1で戦っている筈のクラブとJ2の舞台で戦うというのは内心複雑な心境ではあります。しかし、開幕以来あまり勝っていないにも関わらず、「開幕以来負けなしのファジアーノ岡山」と全国放送でも言われるようになったファジとしては無様な試合はできないという気持ちを選手もサポーターも持ち始めていると思います。そんな中で首位独走態勢を固めようとしている神戸との対戦はどちらにとっても非常に大事な試合になることだけは間違いありません。

まずは岡山駅にてくすだまの相棒号を待ちます。今回はくすだま夫妻、のぼさん、せいさん、スギさんと私issanの6人の乗合いで神戸に向かいます。いのGは与太郎号にて参戦します。

三木SAでトイレ休憩をはさみ、ほぼノンストップで進みます。心配された渋滞もなく、順調にノエビアスタジアムに到着しました。
とりあえず腹ごしらえです。与太郎さん情報で昼食は、ノエスタからほど近い「市場食堂」へ。

店外に行列のできる人気店のようですね。多くはヴィッセルサポさんの模様です。待つことしばし、入店できました。

生鮮市場直営店らしい店内のたたずまいです。

「エビとホタテのかき揚げ定食」をいただきました。丸く見える天ぷらは「温泉玉子の天ぷら」でした。中はとろとろの温玉のまんまです。
昼食後は、歩いてノエスタに乗り込みます。

以前倉敷にお住まいだったという神戸サポさんと道々歓談。「川鉄ダービー」には格別の思い入れがあるようです。
川鉄水島サッカー部は強豪でした。「岡山からJクラブを」という願いのもと川鉄サッカー部をJクラブにという話が具体化しました。しかし、当時は岡山県内にJリーグを開催できるスタジアムが皆無の状態。現在のkanスタは、2005年の岡山国体に合わせて改装、拡張されたもので、当時は大きなスポーツイベントを開催するには恥ずかしい、貧相な競技場でした。「川鉄本社は神戸にある」という理由から、川鉄サッカー部は神戸に本拠地を置くJクラブ「ヴィッセル神戸」に変身しました。

その後、一度頓挫した「岡山からJクラブを」の夢は、10年ほど後に「岡山国体サッカー成年男子代表チーム」の基幹となるべく指名された川鉄サッカー部OBチーム「リバー・フリー・キッカーズ(River Free Kickers,略称:RFK)」を母体としてJリーグ参入を目指す「ファジアーノ岡山」が結成されました。それが、2004年のことです。
紆余曲折を経て、2009年にJ2に昇格したファジアーノは今年J2で5年目の戦いに挑んでいます。
これが、ヴィッセル神戸とファジアーノ岡山が兄弟チームと呼ばれる所以です。勿論、かなり粗っぽい説明ですが、ご容赦ください。
「いつしかJ1の舞台で兄弟対決の実現を」というのは、神戸・岡山両クラブの願いでもあったのです。先ほど「内心複雑」と書いたのも、これらの理由によるのです。
そういう様々な想いを秘めた兄弟クラブの初対決はJ2の舞台で実現しました。これが人呼んで
「川鉄ダービー」です。

入場しました。ほぼ、4年ぶりのノエスタです。素晴らしいスタジアムですね。

岡山側、アウェーサポ席は早くから埋まって来ました。かなりの長蛇の列で入場にも相当な時間がかかったようです。

神戸側、ホームサポ席は地元ということもあり、少しゆっくり目に埋まって来ました。
試合開始が待ち遠しい時間帯になって来ましたね。
それでは、この続きをA試合編でお届けします。しばし、お待ちくださいませ。

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